もう一度だけ (ページ5)

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4話　貴方のそばでページ5

岩本『で、ここがもうちょっと斜めで、ふわっとさせて。そうそう。いい感じ。』
開いている扉から覗いてみると、真剣な眼差しの9人。

佐藤「…かっこいいでしょ。」
『…はい。』
SnowManのパフォーマンスを側で見るのは初めてだった。

佐藤「…SnowManの凄いところは、誰も魅力が被ってないからこそ、個々の輝きも、グループとしての輝きも十分あるところだと思う。」

『…佐藤さんは、SnowManのことが大好きなんですね。』

佐藤「大好きどころか愛しまくってるし…。私の誇りだね。…白川さんは？」

『…一瞬で虜になって愛したくなりました。』

佐藤「(笑)うん、そうだよね。…これもSnowManの凄いところ。」

『(笑)ですね。』

岩本「今日はここまでで終わりにしよっか。お疲れ様ー。」
他「お疲れ様ー。」

向井「あ、佐藤さんと白川さんおるやん！」
佐久間「早くいきましょ！」

『え、あ、はい！』

テンションが高い組2人にいつの間にか連れ去られて、みんなでご飯屋さんに。

佐久間「白川さんの、チームSnowMan加入を祝してー！」

全員「「「乾杯ー！」」」

盛り上げ隊長のだいちゃんからスタートした飲み会。

始まった途端に質問攻めにあう。

向井「白川さんは、どうしてこの業界に入ろう思ったん？」

『…好きだったんです。テレビの世界が。テレビの中でキラキラ輝いてて。でもすごく大変そうで。
苦しいこともあるとは分かっていたんですけど、それでも輝いている姿は素敵だと思ったから。
…それでこの業界に来ました。』

…本当のことを言った。
私は、嫌な面も含めて、この業界をまるっと愛しているから。
だからここまでやってこれたんだ。

だからこそ、悔しい。
…部屋の隅で、愛想笑いしかできなくなった蓮を見ていると、猛烈に。

そう思って、追加でビールを頼む。

ラウ「白川さん！大丈夫？」
向井「白川さん！」

…あれ、なんだかふわふわする。

そう思って、誰かの袖を掴んだのを最後に、私は夢の世界に入った。