もう一度だけ (ページ3)

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2話　“初対面” ページ3

【1週間後】

今日は、顔合わせの日。
本当はもう少し前にする予定だったんだけど，蓮…目黒くんを始めとするSnowMan全員が少し参ってる状態で，しばらく待ってほしいと言われて、今日に変更になった。

心配でたまらないけど，私は『白川花蓮』
何もできない。

佐藤「今日からよろしくね。…あと，まだ調子悪そうだから。
特に目黒くん。…あ、そんなに思い詰めた顔はしなくていいよ。
今日は軽く挨拶っていう感じだし。」

『はい。』

佐藤「みんな，入るねー。」

「「「「はい。」」」」

扉を開けると，そこには懐かしい九人の姿。
違うのは，私が『白川花蓮』だというのと，
みんながいつもより少し元気がないっていうことだけ。

佐藤「紹介するね。今日から，みんなのマネージャーになる白川さん。」

『白川花蓮です。今日からよろしくお願いします。』

「「よろしくお願いします」」

佐藤「白川さんは，今日から1週間，私の隣について引き継ぎ作業していくから。」

SnowManのマネージャーは全員で三人。今隣にいる佐藤さんと，神城さん，そして雪山さん。
佐藤さんは，Jr.のグループの担当に移るそうで，それで私が呼ばれたっていうこと。

ちなみに，佐藤さんはSnowManがデビューする少し前からマネージャーの方。
私も昔会ったことがあって，凄く優しい方だったのをよく覚えている。

深澤「あの…今日の夜って空いてますか？」

『空いてますけど…。』

深澤「もしよかったら，今日の夜，歓迎会をやりたくて。
ちょうどお店も予約してたんで。」

たっつん…深澤さんは気遣いの鬼。いつも優しくて，その優しさがありがたかった。

『皆さんがいいのなら，ぜひ行かせてください。』

深澤「じゃあ，今日の18：00に事務所の駐車場で。」

『はい。』

佐藤「白川さん，挨拶回り行くから。みんなは練習始めといて。」

「「「はーい。」」」