6話 もう一度 ページ7
宮舘「えっと…。あなたの名前、聞いてなかったですね。」
涼太が行きたいと言った海に向かって車を走らせていると、涼太ががふとそんなことを言った。
「…逆に、あなたは俺のことなんて呼びたい？」
俺は伝えてなかった。
涼太が『宮舘涼太』という名前だってことも。
俺が『渡辺翔太』だということも。
俺らがアイドルだってことも。
全部。
そしたら、楽になる。涼太が、悩まなくて済むから。
宮舘「青、さん。」
「青？」
宮舘「はい。…青色がよく似合っているので。」
そう言われて、自分の服装を見ると、深い青のコートを着ている。
…自分の服装すら慌てすぎて忘れていた。
「じゃあ、俺は君のこと赤さんって呼ぶね。」
宮舘「はい。」
「…あ、あと。敬語やめて。…俺ら、これでも友達だったからさ。」
宮舘「…できる限り。」
この辛い事実に一瞬泣きそうになるけど、なんとか堪えて、前を向く。
「…あ、海。」
宮舘「…綺麗だね。」
「そうだね。」
懐かしい九十九里浜。
ここは涼太が生まれた場所。
…ここで俺は、俺らは生まれ直したい。
メンバーside 大切なものは失ってから初めて気づく→←5話 魂
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひな(プロフ) - 葵 涼翔さん» ありがとうございます！ (12月4日 9時) (
レス) id: f1ac328838 (このIDを非表示/違反報告)
葵 涼翔(プロフ) - ひなさん» 続きもすごく面白い、、、タイトルも含めて雰囲気とか、テイストがすごく好きです！ (12月3日 20時) (レス) id: e32b23911b (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 葵 涼翔さん» 返信遅くなり大変申し訳ありません💦嬉しい言葉ありがとうございます！先ほど、更新させていただきましたので、ぜひ見ていただけると嬉しいです☺️ (12月3日 11時) (レス) @page6 id: f1ac328838 (このIDを非表示/違反報告)
葵 涼翔(プロフ) - あまりにも私が好き過ぎるテイストのお話でびっくりしました、、、更新楽しみに待っています！ (11月24日 18時) (レス) @page2 id: e32b23911b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひな | 作成日時：2023年11月18日 17時
