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5話 魂 ページ6

渡辺side

涼太が目の前で宙に浮いた。

いや、正しくは宙に浮いて、そのまま地面に叩きつけられた。

「りょ、うた…?」

足がすくんで、涼太の元に行くのにも時間がかかった。

「きゅ、救急車呼ばないと…。」

そうしている間にも、涼太の体からは血が流れていく。

「涼太…。だめだよ!生きて!お願い!」


治療が終わって、ベットに寝ている涼太。

…記憶障害が残るかもしれない。

そう言われた。

…涼太がずっと悩んでいたのは分かってた。
けど、ここまで酷いと思わなかった。
…全部、守ってあげられなかった俺のせい。
涼太はきっと、いなくなりたいとか思ってたんだろう。
…まあ、幼馴染の勘っていうやつよね。

けど,涼太が目を覚ましても、どうすればいいんだろう。
涼太が苦しむだけじゃ、もう嫌だ。
涼太は、きっとたくさん悩んできたから。
…俺も、逃げたい。今だけでいいから、逃げさせてほしい。
誰も知らない、遠くへ。



宮舘『ん…。』
「…目、覚めた?」
宮舘『えっと…、どちら様ですか…?』
「…俺は、君の友達。ずーっと昔からの。」
宮舘『…ずーっと昔?』
「そう。昔から。」
宮舘『ここは…?』
「病院。君が、怪我しちゃったから来たんだ。」
宮舘『すぐ退院できる…?』
「…ううん。怪我してるから。けど、退院したら、どこかに行こう。」
宮舘『…海、行きたい。』
「海。いいね。行こう。」

医者『目を覚まされたんですね!少し検査行ってもよろしいでしょうか?』
「あ、はい。」

涼太が検査している間、俺は事務所に電話をかける。
「あ、渡辺です。」
マネ「おー。どした?」
「すみません。しばらく休ませてください。」
マネ『えっと…。それはどういうこと?』
マネージャーだけには言わなきゃいけないから、
今起こったことを全部伝える。

マネ「…分かった。…けど、必ずSnowManに戻ってきて。
…あなたたちがいないとSnowManじゃないのよ。」
「…分かってます。」
マネ「メンバーにも伏せとけばいい?」
「はい。お願いします。」
マネ「…じゃあ、生存報告だけは忘れずに。」
「はい。」

グループとして大事な時期に、俺は涼太を優先した。

_____________

この回からしばらく、渡辺sideのお話になります。

渡辺→「」
その他→〇〇「」

の形となります。

6話 もう一度→←4話 1人。



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ひな(プロフ) - 葵 涼翔さん» ありがとうございます! (12月4日 9時) (レス) id: f1ac328838 (このIDを非表示/違反報告)
葵 涼翔(プロフ) - ひなさん» 続きもすごく面白い、、、タイトルも含めて雰囲気とか、テイストがすごく好きです! (12月3日 20時) (レス) id: e32b23911b (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 葵 涼翔さん» 返信遅くなり大変申し訳ありません💦嬉しい言葉ありがとうございます!先ほど、更新させていただきましたので、ぜひ見ていただけると嬉しいです☺️ (12月3日 11時) (レス) @page6 id: f1ac328838 (このIDを非表示/違反報告)
葵 涼翔(プロフ) - あまりにも私が好き過ぎるテイストのお話でびっくりしました、、、更新楽しみに待っています! (11月24日 18時) (レス) @page2 id: e32b23911b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2023年11月18日 17時

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