2話 静寂の世界で。 ページ3
あれから、すぐに活動休止を発表して。
いい言葉ばかりじゃなかったけど、早く元気な姿を
みんなに見せたかったから。
メンバー達が，俺の顔が見たいだのあーだのこーだの言ってきて，今はシェアハウス生活を送っている。
みんなで居たら，早く治るかも。
そう思っていたけど、現実はそう上手くは行かなくて。
ﾄﾝﾄﾝ
渡辺『おはよう』
『…おはよ。』
朝起きた時に、まだ自分の耳が聞こえないことに絶望感を抱く。
おはよう、静かな世界。
自分が廊下を歩く音も、康二達が騒がしくやっているのも，笑い声も。
何にも聞こえない。
もう、限界だった。
…すべてを諦めたくなった。
そう考えていた時、後ろから肩を叩かれて振り返ると、
渡辺［…何考えてんのかわかんねえけど、死ぬな。］
そう、見せられた。
…っ、翔太には全部お見通しか…。
けど、死ぬなって言われたら、死なないことしか選択肢はないよね。
『…うん。』
渡辺『…涼太がいなくなったら俺どうしろっていうんだよ。』
『ん？なんか言った？』
渡辺『い、いや。何にも。』
『そっか。』
…俺も翔太が、みんながいなくなったら多分ダメになっちゃう。
『…絶対に、SnowManに戻るから。』
渡辺『…おう。』
向井『何2人で話してんのー？』
『…内緒。』
向井『えー。そんな辛気臭いことやめてーや。』
『…みんなのことがやっぱり好きだなぁって話。』
向井『俺もみんなのこと大好きやで〜！』
『…もう一回言って？』
向井『え、だからみんなのこと大好きやで〜って言ったんやけど』
『聞こえた…』
まだ小さいけど確かに
「大好き」
そう聞こえたんだ。
『…って泣かないでよ』
向井『だって…泣』
ラウ『康二くんどうしたの？』
向井『舘さん聞こえたんやって泣』
『…まだ、小さいけどね。』
ｷﾞｭ
ラウ『…舘さん泣』
そのあと、みんなから抱きしめられて身動き取れなくて大変だったけど。
…ほんとによかった。また、戻れる。そう思ったんだ。
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ひな(プロフ) - 葵 涼翔さん» ありがとうございます！ (12月4日 9時) (
レス) id: f1ac328838 (このIDを非表示/違反報告)
葵 涼翔(プロフ) - ひなさん» 続きもすごく面白い、、、タイトルも含めて雰囲気とか、テイストがすごく好きです！ (12月3日 20時) (レス) id: e32b23911b (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 葵 涼翔さん» 返信遅くなり大変申し訳ありません💦嬉しい言葉ありがとうございます！先ほど、更新させていただきましたので、ぜひ見ていただけると嬉しいです☺️ (12月3日 11時) (レス) @page6 id: f1ac328838 (このIDを非表示/違反報告)
葵 涼翔(プロフ) - あまりにも私が好き過ぎるテイストのお話でびっくりしました、、、更新楽しみに待っています！ (11月24日 18時) (レス) @page2 id: e32b23911b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年11月18日 17時
