10話 僕のこと ページ12
宮舘side
渡辺『…ここ。』
そう言って青さんに見せられた家は、とても広くておしゃれな家。
『…なんだか不思議。』
自分から知りたいって言ったけど、懐かしいような、不思議な感じがしてふわふわしていた。
『…あれ、なんだろここ。』
隠し扉みたいなところのドアノブを回すと、CDがたくさんあって。
『…SnowMan。』
SnowMan。
そう書かれたCD、グッズ、うちわたちが並んでいた。
『…俺？』
…俺はSnowMan、だったのか？
ふと横を見ると、金の小さな誰かの銅像。
“にゃは！これ、舘さんにもあげる！”
ｽﾞｷｯ
いった…。けどもう少しで、分かりそう。
…ん、カメラ？
“これな、舘にあげる！音が聞こえんくても、目があるやろ？例え忘れてもな、写真には全部残るんやで。
舘のかっこいいところとか、面白いとことか、笑ったとことか！”
大切な声。思い出さなきゃいけない声。
…これ、タオル。
“…ゆり組頑張ろ。”
“りょーた！おれがいるから！…だからなかないで？”
“涼太なら大丈夫だって！”
“…ん。ほら、これ欲しがってただろ？”
“…///ばーか！別に照れてなんかねーし！”
俺の、大事な翔太。
片割れの翔太。
忘れちゃいけない人。
…俺は、俺は。
“りょーた？”
“舘様！”
“舘さんー”
“涼太。”
“舘さん！”
“舘！”
“舘さん。”
“舘さん。”
…宮舘涼太。
渡辺「…どう？思い出せたっ？」
ｷﾞｭｯ
『…翔太泣』
渡辺『まったくもう…。…みんな、待ってるから。
…行こう？』
『…俺、いてもいいの？』
渡辺「…涼太がいなきゃ、SnowManじゃないの。
…それでも納得いかないんだったら勝手に俺らに甘えとけ。
十分甘やかしてやる。」
その言葉が、嬉しかった。
…なんでもっと早く、相談しなかったんだろう。
一度、逃げ出した。
苦しくて、言われた言葉を忘れられなくて。
みんなを傷つけた。
苦しめた。
でも。
それでも。
『俺は、SnowMan。だから。』
行かなきゃ。
みんなが待ってる。
渡辺「それでこそ、涼太だから。」
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ひな(プロフ) - 葵 涼翔さん» ありがとうございます！ (12月4日 9時) (
レス) id: f1ac328838 (このIDを非表示/違反報告)
葵 涼翔(プロフ) - ひなさん» 続きもすごく面白い、、、タイトルも含めて雰囲気とか、テイストがすごく好きです！ (12月3日 20時) (レス) id: e32b23911b (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 葵 涼翔さん» 返信遅くなり大変申し訳ありません💦嬉しい言葉ありがとうございます！先ほど、更新させていただきましたので、ぜひ見ていただけると嬉しいです☺️ (12月3日 11時) (レス) @page6 id: f1ac328838 (このIDを非表示/違反報告)
葵 涼翔(プロフ) - あまりにも私が好き過ぎるテイストのお話でびっくりしました、、、更新楽しみに待っています！ (11月24日 18時) (レス) @page2 id: e32b23911b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年11月18日 17時
