モデブの憂鬱【青葉城西】

モブ＆デブ8 ページ9

ドッドッド、と重たそうに走る私



ザッザッザッと軽快に走る運動部







･･･しくじった。



向こうはまだ気づいていないようだけど気づかれるのは時間の問題。



いや大丈夫か？



影を薄くすれば･･･いやいやいや無理だろ



どんだけ私の足音でかいと思ってんだよ



＿オー青城！オー青城！



いや大丈夫か？←



まだね、まだ他の学校ならいいんだよ



同じ高校て！！



しかもバレー部て！！



『〜っ！』



国見くん笑わないで！！



なんで同じコースなんだよ。



もっと走れよお前ら



私なんてこんなペースで三十分走ってるんだけど(休み休み)



くそ痩せ型が。



これ以上目立たないようにペースを下げて後ろにいく。



って思ったらキャプテンらしい人が



｢はいストップ。１回休憩！｣



まじかよ。でも良かった。



スー･･･と通り抜けようとした。



｢･･･！？不審者ぁぁあああ！！！｣



キャプテンンンンンンンン！！！



いらんこと言うなああぁぁあああ！！！！



走ったあと、疲れていると思ったら大間違いだよ。



全速力で私を追いかけてきやがった。



私不審者じゃないよ！！



怖いよ！！！目をキラキラさせないで！！！



私の体質は無駄に使えなく、１回見つけてしまったら目を離すまで消えない。



｢もふもふうぅぅぅぅ(不審者ぁぁあああ)！！！！｣



無理無理無理いいぃい！！

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