モデブの憂鬱【青葉城西】

モブ＆デブ33 ページ34

はぁ、はぁ、と道も建物も見ずに走り続けて約10分。



結構辛い。



ここはどこだ、と標識を探して見てみれば



烏野高校南。



どんだけ走ったんだ私は。



前までは全力で走って筋肉痛になってた足も今ではそうそうならなくなった。



嬉しい進化。



だけど



悲しいことも。



体重が減らなくなる停滞期に入りつつあるのだ。



『･･･あー･･･憂鬱･･･』



｢何がですか？｣



『それが･･･って！？』



急に話しかけてきたオレンジ頭の子。



誰だよ。



とりあえずびっくりした。



｢あ、ごめんなさい！困ってそうだから‥‥｣




『あ、すいません、でも、私に気づいたんですか？』



そうそこ。



この子の目はおかしいんじゃないか←



良かった。体重のことをうっかり喋らなくて‥‥



喋ったら私生きていけない(白目)



『そう言えばここ、どこですか』



どこかで見たことあるなと思ったらこの前練習試合来てたな



｢烏野高校南です！え、どこから来たの？｣



『あ、青葉、城西から‥‥』



て、敵！？と反応される。



困るわ。



『バレー部なんですよね、影山くんの相棒‥‥？』



ますます敵！？となる。



｢そ、そうです！あの‥‥？｣



『この前、見てたの』



説明する。




このあと凄い速さで手を引かれ、バレー部の元へと連れていかれた。




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