モデブの憂鬱【青葉城西】

モブ＆デブ30 ページ31

ーAー



今私は及川さんにもふもふされている。




｢ん？Aちゃん、少しもふもふするところがなくなってきた？｣




そう言われると嬉しくなる。



『そうですか？ありがとうございます。




っていうかどこ触ってるんですか！！』




しれっと胸を触ってきやがって。



セクハラですよと訴える。



｢胸も脂肪じゃん。｣



『巨乳の女子を敵に回しましたね』



早く部活行けよ。



っていってるうちに副キャプテンさんが来たみたいだ。




｢クソ川ぁ！一人でで何やってやがる！！｣



あ‥‥やっぱ気づかないんだ、と少し落ち込むだけ。



大丈夫。今の私の目標は痩せる。それだけだ。



目立つ、なんて思ってない。



『ほら、部活行ってください』



これから帰ってダイエットするんですわ。



｢んー、Aちゃんが言うなら‥‥




あんまり、落ち込んじゃダメだよー？｣



『･･･え』



ちゅ、と静かなリップ音が私の頬に。



一瞬なにかわからなくて、時間が経てば経つほどに理解してきて



顔に熱が集まる。




｢ん、ほっぺも柔らかい！じゃ、頑張るね！｣







そう言って出ていった及川さん。




『･･･っ、勝ち逃げされた･･･！！』

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