モデブの憂鬱【青葉城西】

モブ＆デブ28 ページ29

ー早川ー




Aの親友である私、早川かおるは




及川さんが好きだ。




でもそれは、恋愛か憧れか。それはまだわかっていない。




そんなときに知った事実。




及川さんと国見が異様にAに近づいてくること。




及川さんがAにもふもふしていること。




だから、Aに言った。｢知ってるから｣と。




悲しくなった。




好きだと思ってた人が




恋愛感情じゃなかったこと、





寂しくなった。





Aが




私のそばから離れていくんじゃないか。




嬉しくなった。




Aにやっと、




人を好きになる感情を知るかもしれないということ、




それと





私の感情が｢憧れ｣だった、ということ。




『ど、どっちが好き、かって、、、そんなの、まだ･･･』




本当にAはかわいい。




この時代、男は顔で選ぶけど




だいたいが体型と性格。




最後に顔。




顔と性格は完璧。あとは体型だけだよA。




｢なんだ残念。好きになったら教えてね♪｣




『･･･ごめんね。及川さんのこと、黙ってて』





｢いいよいいよ。恋愛感情じゃないし。




でも気をつけなよー。ライバル多いからさ｣




影薄いから大丈夫かな？




うわ、Aが見えなくてひとりでもふもふしてる及川さんが目にうかぶわぁ･･･

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