モデブの憂鬱【青葉城西】

モブ＆デブ25 ページ26

ーAー




多分この人は



主人公気質で




私みたいなモブの気持ちなんかわからないだろう。




だけどこんな時とかは、こんな気質の人が安心できる。



モブだけど




ここにいる。




それを証明できるから。




モブがいないと




主人公はいないから。




｢で、マネージャー、どうする？Aちゃん｣




『…ごめんなさい。私の家、部活できないんです』




まだ、まだいい。




主人公なんて恐れ多いから




モブで十分だから。




｢そっか…｣



今は、ダイエットに集中したい。




ちゃんと痩せて、それから綺麗になって




及川さんや影山くんと同じ舞台にたちたい。




『私が、痩せるまで、待ってください』




それが家族との条件なんです、と嘘をついて




及川さんを説得した。




｢んーじゃあ及川さんが確認しにもふもふしに来るからね！｣




『もふもふするところなくしますからね』




ついでに影山くんも。と言えば、うぐ、と唸る。



｢あ、時間過ぎちゃってた。飛雄ちゃん行くよ！｣



｢あ、うす！じゃあなA。




お、おお、俺も、ダイエット、付き合うからな！｣




『…うん。ありがと』









ここから









ダイエットが本気になっていく。

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