モデブの憂鬱【青葉城西】

モブ＆デブ21 ページ22

『…はぁ』



教室に忘れ物なんて嘘。



なにあそこ。香水臭い。



教室に寄って学校を一周くらい回ってからまた体育館に戻る。



その途中に



我がいとこに遭遇した。



こいつの脳内から忘却されし我の記憶。って中二病かよ。



｢あ！？…あ、すいません」



ほんっとに忘れてんだなこいつ。



流石に家族から忘れられることはないけど、こいつと会ったの一週間前ぞ？



『いえー。こちらこそすいません影山くん。』



そう言えばなんで名前を知ってんだ、と顔になる影山くん。



何やってんだここで、そんな言葉を飲み込んで



とりあえず思い出させる。



『…一応あなたのいとこですけど。』



｢俺にいとこなんて……ｱｯ…もしかしてA？｣



なんだなんだなんなんだこいつは。



どんだけ忘れっぽいんだ。



突然影山くんの手が私の方に伸びてきた。



｢…｣



『おいやめろ。肉を掴むな』



もみっと肉を掴みやがった。



はっ、と我に帰る影山くん。



悪い、と謝られた。



皆様にお伝えします。



こいつ影山は



家に来る度




私の腹から手が離れません。




それなのにこいつは




私と離れる度に




私を忘れやがる。




｢あっ飛雄ちゃんじゃーん。何してーんのっ？｣



なんか口調が女子みたいなのがきた

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