モデブの憂鬱【青葉城西】

モブ＆デブ20 ページ21

ーAー


いつもより影を薄める私。


もともと今日は顔がない日だが、このままやっちゃうと髪まで薄くなっちゃいそうだよ。



やめてハゲって言わないで!!!!!←



そしていつもより女子は少ないようで



｢よかったー！今日は少ないみたい！｣



かおるちゃんはほっとしていた。



『そうなんだ。』



｢いやほんとAさ、顔、書こう？｣



『嫌だね。』



書いても書かなくてもどうせ気づかれないから。



背景と同化してしまうから。



外からバスの音が聞こえた。



あ、影山君たちが来たみたい。



ほんとに帰りたいですが。



｢｢お願いしゃす！！！｣｣



元気だな、と烏野バレー部を見る。



黒髪の綺麗なマネージャーさんと金髪の可愛いマネージャーさん。



どちはも痩せ型。




『いいなぁ…』



あの体型までは慣れないだろうけど



周りの痩せ型を見てしまうと



私の体型が、努力が馬鹿みたいに思えてくる。




女子が多いな、と烏野の坊主の人がつぶやく。



まぁ及川だからな、とキャプテンらしき人が答える。



やっぱ及川さんなんだなぁ…



変態の見本みたいな人なのに(((((



『あ、ごめんかおるちゃん。私、教室に忘れ物したみたい。』


｢わかったー。私ここで見てるね。｣



戻ってこいよと脅しをかけられました。





試合が始まる。

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