いわく(テテ)つき物件 *続

58 スーパー ページ10

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仕事終わりにスーパーに寄って夕飯の買い出し。


今日は何にしようかぁ…………








" 今日はなににするのー？？ "


" 今日はね、カレーだよ "






このスーパーは家から1キロ圏内。

テヒョンの行動範囲だから、ここは一緒に出掛けられる貴重な場所だった。






『カレーって美味いよなぁ……Aのカレー食べてみたい』


「転生して食べに来てよ」


『あ、でもA、カレー作ると一週間続くもんな〜笑』


「美味しいじゃん！」


『カレーうどんにカレードリア、カレーパン、カレーパスタ…』


「あら器用なこと」


『それはちょっとなぁ』


「テヒョンには絶対に食べさせてあげないから！」


『あ〜！ごめんごめん！』




スーパーでああでもない、こおでもないって
言いながら買い物するのが楽しかった…






『ポテトサラダに玉ねぎ入れるの？！』


「美味しいよ？」


『えーいらないでしょ！』


「いやいや、サッパリして美味しいから！」


『うちはレタス入れたりしてた♪』


「レタス？！初めて聞いた」


『それにマスタードも入れるの』


「ぅっわ、それ美味しそう。今度作ってみよ」


『母さんの味恋しい〜』





昔から作る分量は1人分で変わらないのに、
なぜだろう、1人の食事を用意していると虚しくなるのは。







一週間の食材まとめ買いして両手はふさがった。



買いすぎたかもしれないな〜
材料をうまい具合に使っていかないと。







prrrrr...prrrrr....






prrrrr......







「もしもし?」





『Aちゃん』






「おばさん！どうされました？？」









テヒョンのお母さんからだった。
電話がかかって来るなんて珍しい。









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『テヒョンの遺体が見つかったの』

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