いわく(テテ)つき物件 *続

49 あれからの私は ページ1

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今日も私は生きてる。




テヒョンのいない世界で。








わたしは相変わらず、テヒョンと暮らしたあの部屋に住んでいる。









テヒョンがいなくなって、最初の一ヶ月の私は、特にひどかった。








何をしてても、自然と涙が溢れて来るの。







シャワーを浴びてても、ベッドに入っても、



朝目が覚めても、ご飯を飲み込む時も涙が溢れて来る。






うまく息もできなかった。


息を吸って吐く、という当たり前の行為すら難しく感じた。







夜、いつも隣に寝ていたはずのテヒョンがいなくなって、眠ることもできなくなった。





落ち着かない、あなたがいることが当たり前になってたみたい。





まさかね、この私が不眠症になるなんて______









あの頃の私はどうかしてた。


心配してくれる親友にも辛く当たってしまった。








『A 、ちゃんと食べてるの？』



「…………食欲ない」



『顔がやつれてる………クマもできてない？ねぇ本当にどうしちゃったの』





「……………ぅん」






『こんなの、私が知ってるA じゃない。

こんなに恋愛に依存するなんて……』





「そうだね、自分でも驚いてるよ」







『心配だよ………生活にまで支障きたすなんて。

ねぇもうそろそろ目を覚ましてA 』






「……」







『幽霊に恋して、こんなにも傷ついてるのおかしいよ』




「ユナに何がわかるの」






『最初から存在もしてない人にここまで依存するのおかしいっ』





「テヒョンの何がわかるの？！

誰にも私の気持ちなんてわからない！



私にとってどれだけ大きな存在だったか！」





『いい加減立ち直りなよ！！！
最初からこうなるってわかってたじゃん！！』






「帰って！！！もう来ないで！！！！」









みんな " 時間が解決するよ "


そう私に語りかけた。





でも、私にはそれが何十年、何百年先のことのように思える。









止まない雨はないって？







だったら止ませてみせてよ、



もうずっと降り止まない雨を________




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