いわく(テテ)つき物件

41 帰ってきて ページ42

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私は、ユナのお家を出て
また自分の部屋での暮らしに戻った。




帰りはできるだけ早く、絶対に暗くなる前に帰る。


バッグには防犯ブザーをつけた。


もうあんな目に遭わないために。








テヒョン、私強くなるから、

だから、戻ってきてよ___________







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「ただいまぁ…」


誰もいなくなって1ヶ月が経つというのに、
そう言うのが習慣になってるのが可笑しい。









……………テヒョン？






リビングに入っていくと、

弱々しい彼の後ろ姿が________






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「テヒョン！！！！！どこ行ってたの？！」





『A……………俺……俺…………』









涙をポタポタと落としながら、うつむく彼。





「テヒョン…？」




『A、ごめんね……俺、何もできなくて…ごめんね……っ……』




「テヒョン………」




『大切な人を守れないなんて…………俺そばにいる資格ないっ………ぅっ…』





「テヒョン………テヒョンがそばにいてくれない方が、よっぽど辛いよ…？」







『もうAのそばにいちゃいけないって………
そう思ったけど、やっぱり離れられないんだ……
俺………ダメだよね……っ』




「私、強くなるから……ちゃんと自分のことは自分で守って……だから、どこにも行かないで……？」




『A……………ごめんね』




「おいで？」



彼を抱きしめるが、
久しぶりに会った彼は前よりも痩せた気がする。






「よしよし………大丈夫だよ、大丈夫。

それよりテヒョンちゃんと食べてるの？？」




『………あんまり』




「もーー男の子でしょ？！しっかりー！」






『俺、もうAがいないとダメみたい』




「私も。だから絶対に離れようと思わないで？」




『うん』








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知ってる？


絆って、困難を乗り越えるたびに

どんどん強くなっていくんだよ。







それは地球上のどんな物質よりも強固で、


たとえ離れていたとしても



簡単に切れるものじゃないんだよ_______



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