39 大事件 ページ40
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『A?!』
「……………ユナ」
『A、どうしてこんなことに……っ…』
「ユナ…………怖かっ…た………」
『もう大丈夫だよっ……』
警察に、誰かに迎えに来てもらうように言われたけど、
実家の親は遠くて迎えに来られないから、
申し訳なかったけど、ユナに迎えに来てもらった。
『A、今日はうちに帰ろ?』
「………ぅん………ぁりが…とっ」
今日はユナの家に帰らせてもらった。
『A…………体は痛む?』
「ぅん。膝が打撲になったかもしれない…口の中も切れてて」
頬っぺたも痛い、腫れてるみたいだ。
『そっか………今日はゆっくり休みな?
明日は仕事休んだほうがいいよ』
「ぅん……………」
『明日もうちにいればいいからさ』
家に帰るのは怖い…………
あいつがまだいるかもしれないから。
「ぅん…………ありがとうユナ……
迎えにも来てもらっちゃって……ごめんね…」
『なに水臭いこと言ってるの。親友じゃん』
「……っう……すごく、怖かった……
急に後ろから……突き飛ばされてっ……」
『…………っうん』
「知らない男に………服ちぎられて………
パンツに手をかけられたとき……………
もぅ……………終わったと…思った……っ」
『怖かった………ょねっ……』
「あのとき、あの人が来てくれなかったら
私………………………」
多分されてた。
.
ユナのベッドで眠りにつくことができた翌朝。
『A起きた?私、仕事行ってくるね?
早めに帰ってくるから。ずっとここにいてね?』
「うん。ありがとう」
『今日、Aの家に行って、色々とってくるね?
しばらくここにいたほうがいいよ』
ユナが出て行ってしまった部屋に一人。
浴室に立って、鏡で自身を見てみる______
左頬が明らかに腫れ上がっている。
そして服をめくってみると、
お腹にある引っかき傷…………
あいつの跡だ。
嫌だ、こんなの消してよ……………
思い出したくないのに、
昨日のことがフラッシュバックして、怖くなる。
力を込めても込めても、びくともしなかった。
叫んでも、叫んでも、誰もこなかった。
でも、誰かの泣き叫ぶような、
そんな声が聞こえてた___________
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「…………………………テヒョン」
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果敢な姉妹(プロフ) - そると。さん» ありがとうございますー!!!嬉しいですっ(//∇//)! (2018年7月29日 8時) (レス) id: 3879bd508f (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - 最高に面白い!やばい本当に面白いです! (2018年7月28日 17時) (レス) id: ae8b2b178d (このIDを非表示/違反報告)
果敢な姉妹(プロフ) - ぐぅたんさん» 初めまして!嬉しいです(^^)ありがとうございます!!あっ!ほんとですねヽ( ̄д ̄;)ノ訂正しました汗教えてくださりありがとうございます(^◇^)! (2018年1月13日 1時) (レス) id: 3879bd508f (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅたん - 初めまして!深くいい話ですね!お気に入りです!あと、25話の名前の所「はるか」になっていました!一応報告させていただきます (2018年1月11日 22時) (レス) id: 0f10f01c20 (このIDを非表示/違反報告)
果敢な姉妹(プロフ) - ねこみみさん» 初めまして!コメントありがとうございます(o^^o)そして嬉しすぎるお言葉を…初めてと言っていただけるなんて感激です( i _ i )こちらこそ最後まで読んでくださり、ありがとうございます!!続編もよろしくお願いします(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年9月10日 15時) (レス) id: 6eeded53e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:果敢な姉妹 | 作成日時:2017年7月2日 1時