いわく(テテ)つき物件

28 離れていく心 ページ28

こんにちわ。






幽霊に振られたAです。








私を振ったテヒョンはというと、あれから少し様子が変わりました。







なんか避けられてる。


気まずいと思っているのかな？









いつもは仕事から帰ると迎えてくれるのに、最近は私の方が早く帰ってます。







ね、明らかにおかしいでしよ？







仕事からの帰り道、遠くの方にテヒョンを見つけた。





外でテヒョンを見かけるなんて珍しいと思って声をかけようとしたら、









見知らぬ女性と話している_________







「テヒョン」


『お帰り！』


[え？！彼女私たちが見えるの？！]





そう、テヒョンと話していた彼女も幽霊だった。








『そうだよ〜今、彼女の家を拠点にしてるの』


[え〜こんな綺麗な人と住めるなんて〜運が良かったね！]




なんかムカつく……









『A、こちら最近こっちに引っ越してきたナナさん！
ここらへんあんまり幽霊いないから嬉しい☆』








なに、ニヤニヤしちゃって。








「じゃあこのへんで、さ、テヒョンうちに帰るよ」



『はーい、ナナさん今度また会ってくれる、、♡？』




[うん、また会お？]





なんなのテヒョン、デレデレしちゃって。









『あ〜ナナさんめちゃくちゃタイプ。ああいう綺麗なお姉さんやばい』








へ〜テヒョンってああいうのがタイプなのね。
私とは全然ちがう感じ。





『スタイルすごかったなー。
モデル体型なのに胸でかくて。あぁいうの男の理想』





あっそ、悪かったわね貧乳で。









.









そして昨日、テヒョンは帰って来なかった。


初めてだった、こんなこと。









もしかして、この前のナナさんとよろしくやってるとか？




帰って来たら問い詰めてやる！と思っていた。









でも、テヒョンは









.









今日も帰って来なかったんだ__________

29 別れ→←27 好き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す