45 カウントダウン ページ46
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「………なんか薄くなってない?」
『気づいた?』
「ちょっと待って、いつから?」
『ほんとにここ数日だよ
なんかおかしいとは思ってたんだけど、やっぱりそうなのかなぁ……』
「え…………ぇ………」
『…』
「冗談でしょ、何か体調悪いとか、
気圧の関係で調子が…悪い……とか…」
『……昨日よりも薄くなってるんだ』
「ゃだぁ」
全身の力が抜けて、床に座り込んでしまった。
え……………ぇ…………ぇ……
嘘でしょ………………
気のせいだと自分に暗示をかけて毎日過ごした。
けど、現実は火を見るより明らかだった。
毎日、少しずつ
テヒョンの姿は薄くなっていってる______
「なんで………なんで今なの………こんなに好きになっちゃったのに…」
『今まで成仏できなかった理由、心残りが何だったかわかった気がする』
「なに?」
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" 相思相愛 "
『自分では気づかなかったけど、きっと心の中でずっと求めてたんだ。
いつか、自分から愛せて、一緒にいたいと思える人に出会えますようにって。
そして遂に、ずっと欲しかったものが手に入ってしまったから…』
私の涙腺は崩壊した______
私が襲われた、あの辛い事件を2人で乗り越えてから
2人の絆はより一層強くなった気がしてた。
でもそれが私達を離れ離れにするきっかけになってたなんて。
私達の終わりを近づけたのも
私達自身だったんだ_________
「そんな…そんな残酷なシナリオ誰が書けるの」
それでも時間は流れていく。
本気で「時よ止まれ」と思ったことは、生まれて初めてだった。
神様お願いです。
テヒョンを連れて行かないで下さい。
それが無理なら
もういっそのこと
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私も連れてって____________
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『ねぇ寝た?』
「ぅん…ん……」
『俺怖くなってきた』
「ん?」
『俺ほんとに消えるのかな?もうAと一緒にいられないのかな』
「おいで?」
テヒョンの頭を胸に抱く。
「大丈夫、確かにここにいるよ?大丈夫」
『俺怖い………Aの事全部忘れちゃうのかなっ』
「大丈夫、よしよし…」
急に弱気になったテヒョンを見て、私も不安になったけど、こういう時は私がしっかりしないと。
子供みたいに泣くテヒョンを胸の中にしっかり収めて、再び眠りについた。
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果敢な姉妹(プロフ) - そると。さん» ありがとうございますー!!!嬉しいですっ(//∇//)! (2018年7月29日 8時) (レス) id: 3879bd508f (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - 最高に面白い!やばい本当に面白いです! (2018年7月28日 17時) (レス) id: ae8b2b178d (このIDを非表示/違反報告)
果敢な姉妹(プロフ) - ぐぅたんさん» 初めまして!嬉しいです(^^)ありがとうございます!!あっ!ほんとですねヽ( ̄д ̄;)ノ訂正しました汗教えてくださりありがとうございます(^◇^)! (2018年1月13日 1時) (レス) id: 3879bd508f (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅたん - 初めまして!深くいい話ですね!お気に入りです!あと、25話の名前の所「はるか」になっていました!一応報告させていただきます (2018年1月11日 22時) (レス) id: 0f10f01c20 (このIDを非表示/違反報告)
果敢な姉妹(プロフ) - ねこみみさん» 初めまして!コメントありがとうございます(o^^o)そして嬉しすぎるお言葉を…初めてと言っていただけるなんて感激です( i _ i )こちらこそ最後まで読んでくださり、ありがとうございます!!続編もよろしくお願いします(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年9月10日 15時) (レス) id: 6eeded53e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:果敢な姉妹 | 作成日時:2017年7月2日 1時