【ハイキュー】もう…戻れない【岩泉一】

戻れない…24 ページ24

貴方「え、ちょ、は…じめ…？」









岩泉「好きだ。大好きだ。だから









別れない」









そう言って私の肩を









一の力強い手が掴む









貴方「でもッ」



岩泉「俺は、お前が消えたって、お前のこと忘れないッ…Aはずっと…俺の彼女だろ？」









・









・








・









いいの？









一の彼女でいていいの？









私、消えちゃうんだよ？









貴方の前からいなくなるのよ？









・









・









・









頰に伝わる冷たい雫









それは止まることを知らなくて









地面にどんどんこぼれていく









そんな雫もいつかは消える









私と同じで消えてって









いつか、誰の記憶にも残らなくなる









そんなの









そんなのッ









・









・









・









・









岩泉「俺はッ…Aのこと忘れないッ…絶対に。」









まるで私の心を読んだかのような言葉









私は多分









一のこういうところに惚れたんだ









ファンのままじゃわからなかった









ここに来なきゃわからなかった









一の全部









一の全てに









惚れたんだ









・









・








・









貴方「ありがとう…ありがとうッ」









岩泉「だからもう…別れるなんて言うなよッ」









泣きながら一の顔を見ると









涙で視界が歪んでて









はっきり一の顔が見えない









だけど、一の頰にも









雫が伝ってたんだ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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