【ハイキュー】信じてよ【岩泉一】

信じてよ…12 ページ12

貴方「とりあえず、体育館戻ろう」









今は警戒するしかないよね









別に他にすることないし









岩ちゃんを見張っとけば






岩ちゃんに危害は加えられないよね？









貴方「…ッ…」









たくさんのスポドリが入っているカゴを持ち上げると









自分の手が震えているのに気づく









・









・









・









嗚呼









なんて臆病な奴なんだ









私って









こんなんじゃ









せっかく大事にしていたものが全て









なくなってしまう









・









・









・









・









『私を1人にしないで』









・









・









・









いくら呼んでも









戻ってくることのないそれは









わたしにとって最大の恐怖だった









・









・









・









『お兄ちゃんッ…お兄ちゃんッ』









・









・









・









いくら呼んでも叫んでも









あの日以来お兄ちゃんは









お兄ちゃんの声は









返ってこなかった＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿









・









・









・









貴方「…なに考えてんのよ、私…」









思い出したくもない









ただの思い出









そんなことを思いながら









私は、体育館の重たい扉を開けた









及川「岩ちゃんナイス！」









岩泉「おう」









・









・









『お兄ちゃん、すごい飛ぶね！！』









『だろ！スパイクっていうんだ！かっこいいだろ！』









『うん！お兄ちゃんかっこいい！！！』









・









・









・









スパイクはかっこいい









バレーはかっこいい









そう教えてくれたのは









お兄ちゃんだよ









貴方「もう一度見たいな…お兄ちゃんのスパイク」









誰よりも格好いい









お兄ちゃんの＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

信じてよ…13→←信じてよ…11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す