彼女が笑わなくなった理由【岩泉一】 (ページ8)

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6話ページ8

授業が終わり...入畑先生に明日のバレー用具運びを頼まれたので、職員室に行き、荷物を受け取ったのはいいけど...

荷物多いし、重い...これ女子が持つ量じゃないよね。

先生も荷物こんなにたくさんあるなら先に行ってくれればよかったのに...

矢巾くんか後輩にお手伝いお願いできたのにな...3往復すれば運べるよね...

さっさと運んでしまおう！

廊下を歩いていると岩泉先輩がいた。

岩｢お、美風｡｣

美｢あ、お疲れ様です。何やってるんですか？｣

岩｢あー日直でな。｣

美｢あ、そうなんですね。じゃあ私はこれで｡｣

岩｢あ、おい！それ体育館に運ぶのか？｣

美｢はい。そうですけど...明日からの合宿で使うらしいんで運んでくれって入畑先生が...｣

岩｢じゃあそれ貸せ｡俺が持つ｡｣

美｢え、悪いですよ｡先輩今から練習なのに...それに重いですから。｣

岩｢重いなら尚更俺が持つべ！女子が持つ量じゃねーしな！｣

美｢すみません...お願いします｡｣

岩｢おう！荷物これだけか？｣

美｢あ、あと2箱職員室も前にあります。｣

岩｢そうか。｣

そう言って岩泉先輩が携帯を取り出し、電話をかけ始めた...

電話の相手は及川先輩...かな？

数分後...及川先輩と金田一くんがやって来た。

及｢うわっ！これ重いんだけど...Aちゃんこんなの持ってたの？｣

美｢はい。まぁ...｣

金｢ダメですよ！先輩無理しちゃ...こういう力仕事は男子のほうが得意なんですから...｣

美｢うん、なんかごめん...でもまぁこれもマネージャーの仕事だし...｣

及｢うーんそうだけど...これからは金田一が言うようにこういう重いものは部員に頼んでほしいな｡怪我とかしたら危ないしさ！今日はたまたま岩ちゃんがいたからよかったけどさ！｣

美｢はい。わかりました。｣

岩｢じゃあさっさと運んで練習するべ！｣

美｢あの、ありがとうございます｡｣

岩｢おう！｣