彼女が笑わなくなった理由【岩泉一】 (ページ32)

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28話岩泉side ページ32

Aが目を覚ました...

体育館に戻ろうとしたらAが俺の服を引っ張りそれを拒んだ...

仕方なく、椅子に座り直した。

美｢あの、少し話したいことがあるんですけど...｣

Aがいきなりそう言った...

岩｢おう、いいけど...｣

美｢あの...勘違いだったらごめんなさい！私、岩泉先輩に避けられてる気がするんですけど...気のせいですか？｣

そう直球で聞いてくるA...

岩｢先に謝っとくな...すまん！｣

美｢え？｣

岩｢Aが言う通り俺、お前のこと避けてた...｣

美｢やっぱりそうだったんですね...｣

岩｢でも、それはお前のことが嫌いとかじゃなくて...笑うようになったAにどう接したらいいのかわからなくなって、他の奴と話すお前を見て...ちょっとイラッとしたんだ｡｣

美｢...｣

岩｢A、笑顔がかわいいから...他の奴に取られるの嫌で、でもどうしていいかも分からなかった！でも、それでお前を不安にさせたんならごめん｡｣

美｢あ、あの...それって...｣

もうここまで言ったし、素直に言おう...

岩｢俺、Aが好きだ！だから付き合ってほしい！でも、お前にその気がないならフッてくれ！｣

俺がそう言うとAが笑い出した...

美｢ふふ｡両想いですね！｣

岩｢え？｣

美｢私も先輩が好きです！だからよろしくお願いします！｣

岩｢おう！｣

俺とAは恋人になった。