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好きだ18 ページ19

引き続き唄side


彼女たちに返されたノートに書かれていたのは、


"いつも見に来てますけど、及川さんの彼女なんですか!?"


ン?!
及川??及川って、徹君??

(ヾノ・∀・`)ナイナイ

焦って彼女たちに勢い良く首をふる。

彼女たちは徹君のファンなのかな?

しかし彼女たちは安心するどころか焦ったように再び私のノートをひったくって何かを書き始めた。


"まさか、岩泉先輩の彼女ですか!?"


ドクンッ

何故かその名前を見て胸が痛くなった。

私は自分の変化に戸惑いつつ首を横にふる。

私の反応をみて彼女たちはホッとしたような顔になりありがとうございましたとお辞儀をして去っていった。


そっか、そーだよね。
徹くんのファンが目立つだけで一君にファンがいない訳じゃないですよね。
むしろ徹君のファンより本気で恋してる女の子が居るのが一君。

紳士的で運動ができて頼りがいのある一君。
モテないわけがないです。

その日は何だかモヤモヤした気分になってしまいその後のデッサンは進まなかった。


帰り道。いつものように一君が駅まで送ってくれる、、はずだった。

しかし校門をでたところで


??「岩泉先輩!」

岩「あ"?」


一君が振り返ったのに釣られてそちらを向くとそこには先程声をかけてきた女の子たち。


モブ女1「練習お疲れ様です!!」

岩「あぁ、さんきゅ。」

モブ女2「あの、いつも見てます!!」

岩「あぁ。」


女の子の2人の勢いにタジタジな一君。


モブ女1「あの、この子家遠いんです。今日はこの子送っていってもらえないですか?!」

岩「は?」

モブ女2「あ、あの、ダメ、、ですか??」

岩「いや、ダメッつーか、俺この人送るとこだから。」


一君が私を振り返ると同時に彼女達からも鋭い視線が送られる。
話は細かくはわからないが内容はなんとなくわかる。


モブ女1「でも!その人、彼女でも何でもないんですよね?!」


一君の態度に彼女達もヒートアップする。


岩「彼女じゃなくても大切な人には変わりねーし。」


一君の言葉に胸がキュッとなったのも束の間。


モブ女2「でも、、岩泉先輩がそこまでその人のこと気にかけるのってその人が障害者だから、ですよね??」


"障害者"。
この言葉はどんなに早く言われても分かってしまうくらい嫌な言葉。

事実なんだろうけど、私だって好きでこうなった訳じゃないんです。

私達本人が障害だと思うのは別として、他人に障害だなんて言われたくない。


私は思わず俯いて唇を噛みしめる。

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設定タグ:HQ , 岩泉一 , ハイキュー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:晴雛 | 作成日時:2017年12月3日 4時

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