岩泉くんは切ない恋をしています。【HQ】 (ページ21)

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好きだ20 ページ21

松「え？最近、唄ｻﾝの様子がおかしい??」

今は部活が終わって部室で着替えている時間。

この前の騒動があってから2週間たちその後唄ｻﾝの様子がおかしいので松川に相談することにした。

松「そ～いえば最近、来る回数減ったな。今日も来てないし。」

『あぁ、忙しいって連絡きた。』

そうなのだ。
前はほぼ毎日来ていたのにここ二週間は週に1度程度しか来ず、俺もアレから2回ほどしか会っていない。

『前あったこと気にしてんのかな。』

松「前あったのって、岩泉のファンのこと？」

『、、なんで知ってんだ。』

松「及川から聞いた。」

『ｸｿ川が、、、あぁ、そうだ。』

松「まぁどんな事があっても軽々しく言っちゃいけない言葉だよな。」

『当たり前だ！ぜってぇ許さねぇ。』

あのときのことを思い出すだけで今でも腸に煮え繰り返しそうだ。

松「まぁまぁ。んで？岩泉はそのせいで唄ｻﾝが来なくなったと思ってんの??」

『だってそーだろ！前までほぼ毎日来てたのに。』

松「でも忙しいって言ってんだろ？」

『唄ｻﾝがおかしいのは来る回数だけじゃねーんだ。』

松「というと？」

『最近俺が送っていくとボーッとしてることが多いし、前みたいにしゃがんで話そうとしても俺が屈むと顔真っ赤にして目背けんだよ。』

どう考えても俺を避けてる。
きっとあの時キレかかった俺を見てビビったんだ。

『最悪だ。なんであの時キレちまったんだよ。、、いや、アレはキレるだろ?!』

松(うわぁー。盛大に勘違いしてる。そこまでの反応されて気づかないとか鈍感にも程があんだろ。)

松「いや、それ逆だろ。ビビってんじゃなくて脈ありなんだって。」

『あ"？んな訳ねーだろ。』

松「いやいや、どう考えてもその反応はビビってる子の反応じゃないから。顔赤らめんのもお前のこと意識してるからだろ。」

『??、、何でそんなことになってる。』

松「知らねーよ!!この天然タラシ!!!」

松川に思いっきり背中を叩かれる。

い"ってぇ

及「岩ちゃん達ナーニしてんのー？」

突然ひょっこり現れる及川。

及「そーいえば再来週唄ｻﾝの芸大で学祭あるからおいでってチケット4枚もらったよ～」

何でお前が誘われんだよ!!!

『松川、やっぱり俺に惚れてるのはぜってぇない。』

松(いや、絶対恥ずかしくて本人誘えなかっただけだろ。)

及(うわ、岩ちゃんそれはないわぁ～。)

何故か2人から残念そうな視線を頂いた。

『何だよ!!!』