見た目じゃない。【黄】２

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「向井さん！」









駅前でバケハを被った向井さんが携帯を片手に待っていてくれた。








「すみません、遅くなっちゃって。」




康「ええで〜そんなに待ってへんし！ほな、行こか！新しい香水見たいねん！付き合ってくれる？」




「はい！」









向井さんに連れられ、行きつけのお店に足を運んだ。









康「これいいと思わん？」









シュッと吹きかけられた香水は、フワッと柑橘系の香りが爽やかでフルーティーないい香りがした。









「いいですね！なんかとっても爽やかな感じがします！」




康「せやんなぁ。」









これ好きかなぁ？と色んな香水を比べている向井さんは本当に可愛らしくて、女の子みたいだった。









「向井さんは彼氏、彼氏でいいのかな、いるんですか？」




康「んー？おるでー！」




「どんな方なんですか？」




康「男らしいしとこもあるしな、男前やしな、でも意外と可愛ええとこもあったりして一緒にいて飽きひんねん。」









とっても幸せそうに語る向井さん。








康「Aちゃんは？彼氏くんどんな感じなん？」




「とっても優しいんです。なんでも許してくれるし、怖がりなのに守ってくれたり、すっごい強そうなのに甘い物と可愛い物が大好きで、そのギャップもまた可愛くて。


ストイックだし、真面目だし、ふにゃって笑うところも好きだし、」




康「もう止まらんやん！」




「確かに(笑)」




康「幸せやな。」




「はい！幸せです！」




康「ちゃうちゃう。彼氏くん。こんなに想われて、幸せやなって思ったの。」




「え、そうですかね、」




康「これはこんな作戦せんでも長続きするわ。」






と笑いながら向井さんが太鼓判を押してくれた。






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