見た目じゃない。【黄】２

＿＿＿＿３ ページ7

.









照「俺ね、多分Aが思ってるよりもずっとAのことが好きだよ。」




「っ、」




照「だから、大事にしたくて、怖がらせたくなくて、その、キス以上のことしていいのか悩んでた。」




「....え、」




照「....可愛いすぎて止まらなくなっちゃったらどうしようって、考えてて、」









初めて聞いた、彼の本音。








体を重ねることについてこんなにも真剣に悩んでくれていたのかと思うと、より一層愛おしくなった。









「....止めなくていい、」




照「え、？」




「ひーくんになら、壊されてもいい、」




照「.....待って、それは、ダメ、」









また両手で顔を覆いながら俯く。









照「いいの、？」




「.....うん、」









私の髪を撫でながら優しく唇を重ねる。








こんなにドキドキしたのは初めてかもしれない。









ヒョイッと私を抱えて寝室に向かい、ベッドの上に優しく私を下ろしながらもう一度触れるだけの優しいキス。








私を見下ろしながら、そっとボタンを外していく。








照「怖かったら言って。出来るだけ優しくするから、」









そうして私たちは初めて体を重ね、熱くて幸せな夜を過ごした。








裸のままシーツに身を包み、彼が腕枕をしてくれる。








「ふふふ、」




照「なに？笑い声漏れてるけど。」




「幸せだなって、」




照「ん、俺も幸せ。」





「ひーくん、ありがと、」




照「ん？」




「私に魅力がないからこういうことしてくれないんだって思ってたから、不安がなくなった、」









フッと笑って私を抱き寄せる。








バーカ。魅力しかねぇよ。と耳元で囁いた。






◆私って魅力ない？ fin.

◆遭遇→←＿＿＿＿２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す