雨空の下、君の隣 kyuuso ヨコタ ページ14
空を大きな雨雲が覆う
暗い灰色の空だ
自動販売機の光が雨粒に反射して、暗闇に一筋の線を描いている
男女が同じ傘に入って、何故か楽しそうに走っていく
私は、かろうじて雨がしのげる場所からその様子を眺めていた
「止まない...」
小さく呟いて、雨の中に一歩踏み出そうとした時
見慣れた人影が立ち止まるのが見えた
「A、雨宿り？」
「ヨコ...」
それは、私が誰よりも信頼している人物
ヨコタ シンノスケだった
「傘、入る？」
「ヨコ、濡れてまうで」
「ええよ。ずぶ濡れよりマシや」
彼は、そう言って私に傘を差し出した
「...じゃ、お言葉に甘えて」
私は、その傘の中へと、足を踏み出した
「天気予報で雨降るって言っとったやん。傘持って出かけろよｗ」
「急いでたんやもん。しゃあないやん」
「さすが遅刻姫」
「何そのあだ名ｗ」
同じ傘に入って、いつも通り何でもない会話を交わす
そして、たいしたことじゃなくても笑う
あれ？
これじゃ、さっき通った男女と何も変わらないじゃないか
まるで、恋人同士のような...
そう考えた瞬間、顔が熱くなった
「A、なんか赤くない？ｗ」
「あ...いや...ほら、蒸し暑くて」
変に動揺してしまう
「確かに、ちょっと暑いな。アイスでも買うか」
「あ...うん」
コンビニに入ると、ヨコは子どもみたいに目を輝かせながら
アイスが入ったケースを覗いた
「何にする？俺、モナカ！」
「じゃあ私はガ○ガ○くん。ついでに傘も買うわ」
ビニール傘と○リ○リを購入して、外に出る
「雨の中のアイスも悪くないな」
「やな」
屋根の下で、まるでこことは別世界のように降り続ける雨を眺める
「これからは、ちゃんと傘持って出かけなさいよ」
「はーい」
たったそれだけの事でも、隣に君が居るだけで
こんなにも世界が違って見えるなんて
不思議だ
薄暗い空から降り注ぐ雨は、車のライトに照らされてキラキラ輝いてる
水溜りでは、雨粒たちが踊ってる
この景色が、君にもそんな風に見えてるのかな
...そうだといいな
「もしかして、そのガ○○リくん...」
「コンポタ味ですが何か」
君が生まれた日 kyuuso ソゴウ→←Loved 04limi GEN
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いぶ(プロフ) - 青い消しゴムさん» ありがとうございます！励みになります！更新は遅くなりますが、温かく見守って頂けたらと思います (2018年11月11日 17時) (
レス) id: b125b1f061 (このIDを非表示/違反報告)
青い消しゴム - 好きです･･･特に私こやまさんとセイヤさん好きなんでありがたいです･･･好きです･･･更新頑張ってください･･･！ (2018年11月10日 22時) (レス) id: a6706dc0ed (このIDを非表示/違反報告)
いぶ(プロフ) - sakaaimoさん» ありがとうございます！いえいえそんな…光栄です！続き、そのうち書かせていただきますね！ (2018年8月11日 2時) (レス) id: bc9405432c (このIDを非表示/違反報告)
sakaaimo(プロフ) - きゃーセイヤさん鬼萌ですわw私が書いたやつより30倍ぐらいすてきです続き楽しみにしてます！セイヤさんとのシリーズの続き楽しみにしてます！！！ (2018年8月10日 16時) (レス) id: 1e8525c870 (このIDを非表示/違反報告)
いぶ(プロフ) - Phosphorusさん» 喜んでいただけてよかったです！こちらこそありがとうございました！またこやまさん書かせていただきます！ (2018年5月25日 22時) (レス) id: bc9405432c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いぶ x他1人 | 作成日時：2018年3月17日 17時
