やからちゃうねん！ （5）

#239 ページ49

光一 side



会長「堂本、」





光「はい」





会長「もう一人の堂本が襲われているみたいだな」





光「そうっすね」





会長「なんだ助けにいかないのか」





光「関係ないんで」





会長「冷たいなお前は」





…くそっ、


アイツら…っ、、


剛に抱きつくな！はよ離れろや！！





会長「やはり心配か」





光「いいえ 早く始めましょう」





会長「、後夜祭の宣伝はしっかりするんだぞ」





光「はい」





ー 『皆さん 整列してください』





それだけ言うと俺にマイクがまわってきた。


ステージ上だけが照らされ『絶対眩しい』と思いながらも


マイクを持って上がった。


みんなの注目が一斉に集まる。





光『皆さん 文化祭は楽しめましたか？』





「「きゃ〜っ////」」


「「王子〜っ////」」




誰も歓声で返事しろ言うてないやん。





光『んじゃ よかった』





俺の返答に笑いが起きる。


…雑すぎたか…？





光『明日は後夜祭です 16時からなので準備する生徒以外は来ないでください』





またも笑いが起きる。


なんやねん 俺おかしなこと言うてないやろ…。





光『生徒会によるステージ発表もありますので ぜひ来てください』





「「「きゃ〜〜っ♡♡」」」


「絶対行くよねっ？」


「もちろんっ」


「行かなきゃ損だよ！！」





なんて会話聞こえる。


さっきから男の声がせぇへんのやけど。





剛『っ、……っ』





は？





剛『…っ、』





前で騒ぐ女子の死角で剛が頭をぶんぶん横に振っている。





剛『〜っ、、』





ほんま世話が焼ける。





光『そこ、』





「「？？？」」


「きゃっ、私っ？」





光『ちゃう、…そこの群がっとる男子』





マイクを通して云ったことで皆そちらを向いた。





光『話しとんねん 聞く気ないんやったら出てけ』





いつか懐かしの冷たい風が吹く。


が、効果があったのは男子だけやったらしい。


『キーン』とした声が痛いくらい響いた。





「「「王子様〜…っ/////」」」


「もっと言って〜っ♡」





剛から男子が離れたのを確認しステージから降りた。





会長「過保護だな」





光「俺もそう思います」





会長「この学園の女子を変えたのは間違いなくお前だろうな」





『ドМに』





と 会長さんは言う。


もう笑うしかなかった。

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