やからちゃうねん！ （5）

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剛 side



光一の言葉で静まり返った女の子たちは素直に座った。





『では開会の言葉を！』





光「俺？」





『、…』





？


今 打ち合わせ…？(笑)





光『…ぁ〜はいはい』





『、気を取り直して！』





光『それでは文化祭を開会します』





それだけいうと『ぺこり』とお辞儀してステージ脇へ消えてった。


え、それだけ？





会長「皆さん生徒会の指示に従って教室へ戻ってください」





あ、それだけですか。





「ねぇ！王子もうやばい///」


「本当////マジでやばいよね///」


「私もう目合わせらんないかも///」





剛「ほらほら着替えておいで」





「堂本くん！今大変なの！」


「そうそう！王子がもう！」





剛「わかってるよ(笑)やけどほら、もうすぐお客さん来るから」





「あ、ホントだ！」


「着替えてくるねーっ」





僕かて目が合わせられへんかもしれんもん。


どうしよ そうなったら…。


一緒に廻れるかな。





「姫！どうっ？着替えてみたんだけど！」


「俺も！」





剛「おぉいいやん！…、僕のは？」





「あ、用意しといたよ」


「へへ///姫なら似合うと思う」





１０分後。





剛「これええね」





「、あれ？」


「…姫、さ…、、それなに？」





剛「え？…マリオ？」





赤い服にオーバーオール、


茶色のおひげに赤い帽子をかぶれば、…ほら！





剛「ま・り・お！」





「…へ、へぇ…」





剛「そういえば女の子たちまだ帰ってきてへんね」





衣装でもめてんのかな。





「ぉぃっ、誰だよマリオ渡したやつ！」


「知らねぇよ！」


「ナースじゃなかったのかよ！！」





剛「なぁ、」





「な、なに姫」





剛「食べ物っておにぎりとフランクフルトと、」





「うんあと１０種類くらいあるね」





剛「そっか…、おにぎりとか注文されたら作れば…」





光「うぃ〜す」





！！！





「光一！お前も早く着替えろよ！」


「生徒会だからって通用しねぇぞ！」





光「剛は？」





『ビクッ』


とっさに帽子を深くかぶった。


足元しか見えへんけど制服やからさっきの衣装は脱いだと思う。





「、いねぇよ！」


「いいから早く着替えて来いって！」





光「…、はいはーい」





もうどうしよ…。


光一があんな恰好するからやん…。





「姫？」





剛「！、あごめん じゃあ作り置きのやつはもう作ろうか」





「オーケー！」

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