やからちゃうねん！ （5）

#214 ページ24

剛 side



華の金曜日。


ここ最近 放課後になると光一は足早にどこかへ行く。


もうすぐ『文化祭』ということもあって忙しんやろ、と理解した。





「ねぇ堂本くん！」


「聞いてる〜？ねぇ！」





剛「あ、なん？(笑)」





「も〜、だ・か・ら！当番お願い！代わって！」


「お願い！！」





女の子３人が僕を囲みいう。





剛「あかんて 決めたやろ？」





「だって彼氏がくるんだもん！沢山廻りたいし…」


「私も！」


「お願いします！！」





彼氏〜…？


えぇ…、、





剛「やけど３人一気には無理やで？」





そんなんしたら人数少なくなるやん。





「そっか、…どうしよ」


「う〜ん…」





剛「ま、ええか 僕が３人分働きましょ」






「「！！！」」


「ホントっ？やった！ありがと堂本くん！」


「もう大好き！！」





//////


罪やなあ 男の心弄んで…、、





剛「そん変わりあれやで 楽しんできぃや」





「「…堂本くん…かっこいい…(笑)」」


「いけめん」





剛「笑っとるやないか(笑)」





「じゃあ２時までよろしくね！」


「それからは私たちがするから！」





２時か…。


お腹空きそうやな…。





光「で、２時からやっと自由時間」





剛「うん」





後ろで洗い物をする光一に話す。





光「まぁ 待っといたるわ」





…え？





剛「一緒に廻れたり…」





光「当たり前やん(笑)」





剛「生徒会、」





光「関係あらへん」





剛「そう…、」





嬉しい。


去年は一人やったから。


と いうより廻る時間がもったいないと思ってずっと店番やったから…。





光「…つよし」





光一がソファの背もたれとの間に入り僕を抱きしめる。


いつの間に…、





光「あんな、」





剛「ん？」





光「…こ、うやさい…なんやけど…」





剛「…高野菜…？」





光「うん」





高野菜てなんやろ、、


コイツ最近『野菜！』しか言わへんからな…。


食べろいうことか。





剛「どうしたんですか」





光「見に来んといてほしいねん」




スーパーで野菜見るなてこと？


野菜抜き生活…？





剛「でも…光「お願いします」……いつまで？」





光「？いつまで、て…文化祭の次の日だけでええよ」





剛「、わかった」





しかし 野菜抜きとは意外に難しい…。





光「絶対やで！」





剛「うん(笑)」





必死な光一に笑ってしまった。

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