やからちゃうねん！ （8）

#378 ページ41

剛 side




もう知らんわっ、


いつからこうなってもぉたんっ？





光「つよ〜…」





剛「・・・」





知らん知らんっ、





光「なぁ、」





剛「触んな！」





光「…ええやん…、…反省しとるから」





剛「・・・」





いーや、絶対してへん。


顔見てたら分かるわ。





光「…な、剛…」





剛「・・・」





光「…つよ？」





剛「・・・」





光「・・・・・・」





それを１０分くらい続けていると、





光「………つよ……」





なんだか 光一が可愛く見えてきた。


…頭おかしなってるんやろか。





剛「・・・」





光「……反省…してるで…？」





剛「……」





光「……ごめん…」





もう耐えきれない。


この人は時々 動物が変わるから困る。


光一がイヌやとしたら、…なんやろうか…。





光「……ごめんな 剛…」





あぁ 難しーな。


ネコやったら大体当てはまってるんやけど…。


…忠実な柴犬か…、


賢いシェルティーか、


…プードル チワワ ダックス、…ダックスはないか。





光「……、」





ふふ… あかん(笑)


耳シュンなってる(笑)





剛「…ほんまにしてる？」





光「！…してる」





剛「そう、…じゃあ今日は光ちゃんがご飯作ってな」





光「剛〜っ、」





剛「んふふ なんやの///」





顔に抱き着かれて息ができない。


それでも仲直りの合図としては幸せすぎるくらい満たされていく。


僕の頭に『すりすり』して、





剛「こら」





光「ん？」





僕の唇めがけてくる顔を止めたりして。





剛「も あんなんしたらあかんよ」





光「…へへ」





剛「ちょっ、『へへ』ってなんやねん」





光「好きや 剛」





剛「ん それは僕もやけど///…『へへ』てなんや」





光「へへ は へへや」





剛「…ゃ そんな『キョトン顔』で言われても…」





光「？」





まぁ ええか。





光「剛 なんか食べるか？」





剛「ぁ うん。なに作ってくれるの？」





光「そやな…、、」





そう言って悩む光一に、





光「剛はなん食べたい？」





僕は『自分だけに好いてくれる”人”』でいてほしいと願った。


大好きだから。


許してほしい。





剛「オムライス」





光「オムライスか…、、し、作ったろ。待っとけ」





対価に値しないこの願いを。


こんな僕を 僕が対価を払い終わるまで見逃してほしい。

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