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光一 side
ついに直ってしまった剛くんの病気。
本人に『大丈夫なんか』、と聞けば
『うん 大分よくなった』と返ってきた。
剛「なんかあったんですか〜?」
アイロンしながら聞くコイツには分かるはずもない。
…俺がせっかく避けとったんに…、
なんでやねん。…くそ…、、
剛「?…光一?」
光「、なに」
剛「…なに怒ってんねん」
光「別に」
やからお前に分からんっちゅうねん。
剛「、…ふーん…」
、ぁ…。
光「どこ行くねん」
剛「お風呂」
光「…」
その返答に『一緒に入ろうか』それとも、
……?
剛「光ちゃん、どうしたん?」
俺の前に立つ剛。
剛「さっきから変やで 自分」
光「…、…な 剛」
剛「ん?」
すぐそこにあった腕に手を伸ばす。
引き寄せるように滑らせるように手の平へ辿りつくと 何度か握りなおして絡めた。
剛はそれを『じっ』と見ていた。
光「お風呂入ろうか」
剛「…///うん」
光「行こ」
…やっぱり俺は剛に弱かった。甘かった。
光「そや剛!ちょお待っとけ!」
『甘えるより 甘やかしてあげたい』気持ちが大きくなって。
結局 自分なんかどうでもよくなってしまう。
光「コレ」
剛「え デカ…、、コレなに?」
肌触り柔らかい袋に入ったソレ。
光「お茶会でもらってん。開けてみ」
剛「ぅん…開けるで」
中身を覗くと驚いた顔をした後 苦笑いに近い笑顔をむけた。
なんやねん その顔。
光「便利やろ」
剛「…、…バスローブ…」
光「これめっちゃ柔らかいんやって!触って!」
剛「う うん、…ぁっ、ほんまや柔らか〜♪」
光「せやねん!今度からそれ着ぃや!」
剛「えっ」
…。
剛「ぁ や…、、着る着るっ!」
光「ん ほんなら入ろ。も 寒いわ」
病気はもうええ。
治したかったみたいやし 辛いのは本人やから、、
…、…せやけどアイツら調子に乗りすぎやんな…。
前より近づいてる気ぃするもん。
光「似合うやん さすが剛くん」
剛「う〜ん…」
茶色のバスローブに身に纏った剛くんは またも苦笑いに近い笑顔を向けた。
剛「…あの、光一さん」
光「ん?」
剛「やっぱ着替えてもええ?」
光「なんで?」
剛「…」
光「ん?」
剛「…、スースーする…///」
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NANA(プロフ) - 水紀さん» 楽しみにしてます! (2018年4月3日 16時) (レス) id: 06977326d2 (このIDを非表示/違反報告)
水紀 - NANAさん:はい、期待しててください! (2018年4月3日 15時) (レス) id: 190c8f9ffb (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 水紀さん» 嬉しいなんて、こっちも嬉しいです!考えていただけるんですか、ありがとうございます!このお話は癒しになっているのでこれからもラブラブな二人が見れることを楽しみにしてます! (2018年4月3日 0時) (レス) id: 06977326d2 (このIDを非表示/違反報告)
水紀 - NANAさん:確かに すごく嬉しいです!、『剛くん攻め』。そうですよね、中々ないですもんね…。ちょっと考えます。 (2018年4月3日 0時) (レス) id: 190c8f9ffb (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 作者さんの気持ちがそのまま伝わってるのって読者としては嬉しいですよ。考えたことが合ってたって思えます!剛くんが攻められてるのも好きなんですけど(笑)、剛くん攻めはなかなかないので好きです笑 (2018年4月3日 0時) (レス) id: 06977326d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水紀 | 作成日時:2018年2月19日 22時