やからちゃうねん！ （8）

#340 ページ2

剛 side




理事長「さ、行きましょ♪」





剛「はい」





車を降りて『バン』と軽く閉める。


…、まさか 理事長先生とお買い物する日が来るとはなあ。


光一もびっくりすんで(笑)





剛「なに見はるんですか？」





理事長「そうねぇ…、」





そう言いながら僕の足を見た。


それから目線はだんだん上に上がっていき、





理事長「、」





目が合って 『にこっ』と微笑まれた。





剛「…？」





理事長「アナタ、…個性的なもの着てるのね」





剛「ぁ、よく言われるんですよ」





パステルカラーが入り混じったような服に


蒼い半ズボン、赤い靴。


、そら デパート来るんやったら僕も着替えてきましたよ…。





理事長「目立つわね(笑)」





剛「ふふっ そうですよね」





中を散策中。


視線が『バっ』と多くなった。





理事長「前見なさい 猫背になっちゃうわよ」





剛「、はい」





やけど視線が…。





「ぉぃあれ見ろよ…」


「ん？」


「……ぉ、…！んだよ男じゃん」





剛「…」





理事長「、聞いたわ。病気になっちゃったって」





剛「保健室の先生ですよね」





理事長「えぇ」





「なぁ あのおばさん邪魔なんだけど」


「親？お母さんと買い物なの？」





理事長「おば…っ、、…剛くん！！行きましょ！！」





剛「あっはい！」





『土曜日』ということもあって人はわんさかおる。


ふと横の人の足が止まって前を向くとそこは





理事長「それじゃ 行けないわ」





洋服屋。





剛「ぇ ぁ…、僕ですか？」





理事長「私が選んであげる」





剛「あ ありがとぅございます」





どうしよ ここめっちゃ高そうやねんけど…。


や サイフは持ってるよ。


せやけど こん中から食費とか出さなあかんからそないに使わられへんやん。





理事長「じゃ コレとコレと、コレね」





「あっ お久しぶりです」





理事長「！久しぶり！アナタもうこの店追い出されたのかと思ったわ(笑)」





「縁起の悪いこと言わないでくださいよ…」





理事長「いいじゃない。まだ未来はあるわ」





「もう３９っすよ？」





理事長「働き盛りね♪」





「全然ですって…」





……。





剛「…」





…。


とりあえず…、、手に持ってる高いの戻してくれへんかな。


お会計めっちゃ怖い…。





理事長「剛くん これ着てみて！」





剛「はい」

#341→←#339

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す