またね【冨岡義勇】

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どうして？どうしてあんな事を言ったの？




酷いよ。ずるいよ。





義勇は何を考えているの？





あれから義勇は私の前に姿を現すことが無くなった。






もしかしたら…なんて、不安が過ぎる。







ねぇ、何か辛いことでもあったの？







いつでも話は聞いたのになんでそんなことを言うの？







｢義勇…｣







ガサッ







突然後ろの方で物を落とす音が聞こえた。






｢A…？｣






聞こえたのは義勇の声だ。






名前を呼ばれ気になり後ろを見た。






その時






懐かしい匂いに包まれた。







｢な、んで…私の事…？｣






｢見える。触れられる｣





その言葉に思わず溢れそうになっていた涙が零れた。






｢どうして？本当に会いに来ちゃったの？｣





｢分からない。ただ、俺は夢を見ているのかもしれない｣






あれから、数十分






互いに抱き合い泣いてから






落ち着きを取り戻し隣に座った。






｢実は、最後にAに会いに行った後鬼舞辻無惨と戦った｣




｢じゃあやっぱり…｣





｢いや、俺は生き残った。｣





ただ、右腕を残して






そういう義勇の右側には腕がなく左腕だけとなっていた。






｢じゃあ、なんで私の事が…｣







やっぱり、そこが引っかかる






おかしい






おかしいのだ。






彼には私が見えるはずがないのだ







だって








私は死んだのだから。







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