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「あれ、また来てくれたの?」





前回は随分と間を開けて来たのに





今回は前に比べて随分と早い訪問だ。





いつも通りに私の隣に腰をかける義勇。





なんだか今日は思い詰めたような顔に見えた。






「何かあったの?」





「鬼を連れた幼子に会った」





「それは…その子、どうしたの?」





「そいつらに、何かを感じた。だから生かした。また、先生…鱗滝さんに世話になることになった」





「そっか、義勇はそうゆう決断をしたんだね。凄いよ」





よしよしとふわふわ風に吹かれる髪を優しく撫でる。




まるで昔みたいに






「俺の判断は…正しかったのだろうか」





そう弱気になって頭を抱えている義勇。






「義勇は不安なんだね。その子を生かしてよかったのかって」


「でも、大丈夫だよ。」






そんな言葉で義勇の心が軽くなるわけないのに





それでも、少しでも軽くさせてあげることが出来たらって




何度願ったことか。





私はいつも、義勇のことを一番に考えているよ。





だからそんな顔しないで?






「俺は錆兎や、お前の分まで強くならなければならない」



「俺は錆兎みたいに強くはなれないが…」






そうだよね。私は刀を握れない





でも、それを…私や錆兎の分まで義勇が一人で背負うことは無いのに






「義勇はいつも錆兎と比べるね」






自信持って?そう言ってもきっと彼の心を癒すことは出来ない。






「そろそろ任務の時間だ」





「そっか、またね…」






消えゆく背中に手を伸ばしながら





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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇
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琉璃(プロフ) - 美穂さん» コメントありがとうございます。楽しめていただけたようで良かったです…!新作出来たら是非お時間空いてる時などに見ていただけたら嬉しいです! (2020年12月13日 10時) (レス) id: 828804142b (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - おはようございます。とっても良かったです!隣の席の冨岡くん。楽しみにしてます☆ (2020年12月8日 10時) (レス) id: f672b2976e (このIDを非表示/違反報告)
琉璃(プロフ) - ☆Erika☆さん» 泣いてくださったのですね…嬉しいです(泣)ただの隊士より、鬼の方が炭治郎達を助けた時どの様に義勇さんは思うのか…細かくは語っていませんが設定してみました。テストが終わり次第他の作品も更新を通常通りにする予定なので是非見て下されば…! (2020年12月6日 23時) (レス) id: 828804142b (このIDを非表示/違反報告)
☆Erika☆(プロフ) - 泣きました。まさか鬼とは…!次のお話も楽しみにしています!応援しています!! (2020年12月6日 19時) (レス) id: 07eb888eec (このIDを非表示/違反報告)
琉璃(プロフ) - 瑠菜さん» コメントありがとうございます。最高と言っていただけて嬉しい限りです…文が上手くまとまらなくて不安だったのですがそう言っていただけて本当に嬉しいです! (2020年12月6日 18時) (レス) id: 828804142b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琉璃 | 作成日時:2020年12月6日 12時

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