・ ページ5
あれから彼の腕を掴みまたもやコンシェルジュのおばさんに見つからぬ様エレベーターに乗り込む。
正直こんな変な人と関わる気はなかったけどなにかこの冷めきった人生を変えてくれると
そう信じたかった。
エレベーターに乗ってからは無言で
私の住む階はさほど高くないのですぐに着いた。
エレベーターを降りてから一直線に我が家のドアの目の前まで行く。
その途中後ろの方で全くもって音がしていなく、振り返ったら男はまだエレベーターの中にいた。
エレベーターのドアが閉まる前に急いでエレベーターに入り男の腕を引く。
「貴方、何がしたい訳?」
「鮭大根…食べる」
「あぁはいはい鮭大根食べればその口どうにかなるわけ?もっとまともな会話して?」
やっとの思いで着いた家のドアの前。
どうしよう。二人ともずぶ濡れだからそのまま入ると部屋が濡れる。
私こうゆうの結構気にしちゃうタイプなんだよなぁ…
とりあえず家の鍵を開けてから彼を玄関でまたせ先に家の中に入る事にした。
一旦履いていたタイツを脱ぎそのまま足をタオルで拭く。
それから足拭き用のタオル、全身用のタオル、濡れた床を拭く雑巾を用意して彼の待つ玄関へ向かう。
「これ、使って」
これはどこどこ用でと説明してからタオルを全部渡す。
「そこ、お風呂だから先足拭いてからお風呂入って。それから濡れた服は…とりあえず水零さないように洗濯機に入れといて」
分かったと小さく呟いた声を聞いてからリビングへ行く。
自身に張り付いた服を脱ぎ新しい服に着替えてから洗濯機に放り投げに行った。
その時
脱衣場でパンツ一丁になっていた彼のことは見なかった事にしておく。
ーーーーーーー
122人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琉璃(プロフ) - 美穂さん» コメントありがとうございます。更新もう少しで通常通りに出来そうなのでも待っていただけると幸いです(泣) (2020年12月6日 11時) (レス) id: 828804142b (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆とても面白くて星MAXです♪更新楽しみにしてます(^ー^) (2020年12月2日 16時) (レス) id: f672b2976e (このIDを非表示/違反報告)
琉璃(プロフ) - かりんとうさん» コメントありがとうございます。前作まで見てくださったのですね…!感謝です。勿体無いお言葉ですがとても嬉しいです。ありがとうございます((泣 (2020年11月29日 0時) (レス) id: 828804142b (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 勝手に付き合ってることにされた…から流れてきました((( やっぱ神ですね!!!! (2020年11月28日 21時) (レス) id: 0a870a00f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:琉璃 | 作成日時:2020年11月28日 19時