おはぎ投げたら風柱の顔面にヒットした。

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｢んん〜｣


｢あらあら、そんなに無理しなくていいのよ？｣


｢いいえ!いいんです!もっと他に良い案があればお客さんも喜ぶと思いますし!｣






本当にAちゃんはいい子ね、頑張り屋さんねと頭を撫でてくれた女将さん。



私は今試作中の菓子を作ったり、新しい菓子を考えているところ



中々いい案が思い浮かばずこんな夜中になってしまっていたところを



女将さんが見つけて声をかけてくださった。







｢後片付けはしておくので先に寝てても大丈夫ですよ｣



｢いつもありがとうね。じゃあ先に…おやすみなさい｣






はい!と夜の為気持ち小さめに挨拶をした後



背中を向けた女将さんを見送ってからまた試作を考える。



やっぱりここは出てきた案をまとめて試すしかないかな



普段私はその日に余った材料などを使わせてもらって試作品を作る。



最近だと団子が人気なのか少し先の甘味処で色々な種類の団子が



売られているのをたまたま目にした。



やはり同じ団子だと被ってしまうし味負けしてしまえばそこで無駄になる…



団子以外でなにか…何かいいものが



そう考えていた時、初めてここで作った和菓子を思い出した。



私が初めて作った和菓子はおはぎ



今に比べるとかなり不格好だったが女将さんは美味しいと褒めてくださった。







｢よし、材料もそこそこに余ってるしおはぎで何か試してみよう｣







意気込んでから早速おはぎを作り始めた。




やはりこれも多少の種類で分けた方が良いと考え何個か作る。






｢なんか、違う気が…これもなんか味負けしちゃう｣






作り終わった試作品をある程度並べ見比べる。




味は勿論、食べ物はまず匂いや見た目から楽しむものだ




パクッと試作品を食べていくうちに段々と行き詰まりを感じていった。







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