47Monster.前兆 ページ9
S
「生まれ変わりのたびに寿命が縮んでる?」
うらさんにAの話をしようと探したらキッチンにいた
Aには一旦部屋に戻ってもらって、2人で話す
「うん。それに、今回Aが帰ってくるの早かったやん?
…受け入れたくないけど、今回はあと5年で居なくなる」
「……早すぎね?」
信じられない、という表情をするうらさん
もしかして
「…魂の消滅が近いってことなんやけど」
「は?」
やっぱわかってなかったか
「なんか方法ない?」
「ないことは無いけど…」
センラがなにも思い出せないとできない
でもこの方法しかない
あと5年
あと5年の間に、センラが全部思い出してくれれば
そもそも記憶が無い理由を知らないとなにもわからないような
でもそれすら本人もわからない状態で
これはもう、どうしたらええの
「坂田。あんま1人で考え込むな
ないことは無いって、どういうこと?」
ぽん、と頭に少し重みを感じると、目の前のうらさんがいた
「5年の間に、センラが思い出してくれればええんやけど…」
「なるほどね。そしたらやまだに聞くかぁ
あいつならなんかしら知ってるだろ」
え、あのたぬきそんな優秀やったっけ?
ただのたぬきとちゃうの?
たまに喋るだけのたぬきとちゃうの?
「やまだあいつ何者なん?」
「ただの元魔法使い」
「いや絶対もうちょいなんかあるやろ」
「なんもねーよ」
114人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜沢 彩咲 | 作者ホームページ:
作成日時:2024年1月28日 5時