＿。 ページ20
それから数年
「ゴーストが放火して回ってるらしい」
「はァ？」
吸血鬼の発言に化け猫は首を傾げます
「訳わかんね。なんの恨みがあるんだよ」
今度は化け猫の発言に吸血鬼が首を傾げます
そこで化け猫の近くにいたたぬきが反応しました
「2人共、今確認できた。例の死神と魔法使いがいる」
「お前喋れたのかよ」
それから2人はたぬきの指示に従って死神と魔法使いを探します
化け猫が1人で暗い森にいた頃、2人の怪物を見かける
「あの、俺ら人探ししてるんだけど」
その言葉に2人の怪物は振り返ります
「…あ、死神の坂田翔空と魔法使いのセンラ」
顔を見てたぬきが言いました
「たぬきが喋った？！」
「何コレ新種のたぬき？」
「使い魔のやまだぬきだよ」
魔法使いは驚き、死神は不思議がります
「使い魔って実在してたんや！」
「すぅげー」
興奮する魔法使いとは逆にあまり興味のない死神
2人にたぬきは説明をし、着いてくることをお願いしました
2人は行く宛てもないし、と言い一緒に行くことに
「…は？え？見つけたん？森で？」
死神と魔法使いの姿をみて驚く吸血鬼
「さて、センラくん。力を貸してもらっていいかい？」
たぬきは使い魔になる前の姿になり、拠点を作りました
それから生活に慣れてきた頃
「たぬき」
少女の声が聞こえて振り返る化け猫
「誰、お前」
「……悪魔。名前、まだない。いつか人間迷い込む
あたし、帰る」
「え、おい待て！」
化け猫の言葉に耳も貸さず、悪魔の少女は消えてしまいました
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作者名：桜沢 彩咲 | 作者ホームページ：
作成日時：2024年1月28日 5時
