40Monster.原因 ページ2
「Aの死因と生まれ変わり?」
「アイツらなら知ってるんちゃいます?」
こいつら俺の話絶対聞いてない
4人で食事をしつつ、Aについての疑問を話し合う
そしたらまたアイツら
確かに1番わかってるだろうけど
「なぁに？うらさんビビってんのぉ？」
坂田がニヤニヤしながら聞いてくる
あ、なんかムカつく
「うるせぇ。ビビってはない」
ただ、最後に話した時のことが頭にこびり付いて
1度も見たことなかったあいつの涙
あいつに起こったバグも、ややのこともわからないまま
泣かせてしまった罪悪感がなぜか残ってて
それでも気になってしまっていて
「まぁ、うらたさんとやまだが1番付き合い長いもんな」
そう言ったのは志麻だった
「僕の方が長いんだけど…」
「うんこは黙れ」
たぬき姿のまま喋ったやまだにセンラが突っかかった
「動物虐待…」
「動物じゃなくて使い魔やろ？！」
俺がぼそっと言うと少し大きな声を出して指摘してきた
「じゃあ同族嫌悪？」
「まーしーまで何言ってん？うんこと一緒にすな」
同じにされたのが余程気に食わないらしく
珍しくまーしーにも当たりが強い
本当に元同族なんだけどな…センラの方が強いけど
「…もし、もう現世にいるなら…生命力、弱くなってない？」
黙り込んでた坂田が話し出す
確かに、その通りだ
俺たちは基本、生まれる頃に強く魂を感じ取る
だから、いつもは生まれたなってすぐわかる
でも今回は違う
感じはするけど、確信がない
いるのかどうかがわからない
何よりも、生まれ変わりが早すぎる
うーんと4人で唸っていると、どこからか物音がする
しかも段々音が大きくなってるような……
「…様子見に行くか」
だるいけど、荒れてたら嫌だし
立ち上がり向かおうとするが、他3人が動かない
「よろしく」
「俺食ってる」
「非常事態だったら呼んでな〜」
呑気な奴らだな…
はぁ、とため息をついて物音の方に向かった
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作者名：桜沢 彩咲 | 作者ホームページ：
作成日時：2024年1月28日 5時
