7*でも、 ページ9
、
コンコン、と控えめにドアをノックした。
「どうぞ〜?」と、柔らかく穏やかなイタリアの
声がドア越しに響いた。
意を決して、
ドアを、
開けた。
瞬間、
「……A!!??Aか!!??それは………
俺の弁当おおおおおぉぉぉぉ!!!!
ありがとうA、これで俺は今日も生きて
いけるよ!!!!」というお父さんの叫び。
ああ、父よ。キャラは前と同じだね。
アホとしか言いようがないよ。
そんなことより、……うわぁ……
そこらじゅう国、国、国。きっまず!!!
幾多もの視線が突き刺さるように注がれていて
注目の的となっている私は、この空気に
耐えられず、とっさに自己紹介をした。
「は、初めまして。御堂Aといいます。
父がいつもお世話になっております。」
深々とお辞儀をして、改めて父に向き直る。
「はい、お弁当。次は忘れないでよ。」
「うんうんわかった!俺、愛されてるなぁ♪」
そんなダラけきった顔でそんな台詞言われても
気持ち悪いだけだよ。
そんな意味を込めて、白けた視線を
お父さんに送っていると、不意に
視界が艶のある茶髪でいっぱいになり、
肩のあたりに重みを感じた。
、
………What?????
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作者名:タスク | 作成日時:2015年2月13日 22時