愛妻弁当 ページ10
体育の授業を終えて着替えを済ませれば待ってました昼食の時間。運動したせいで余計に感じる空腹に今日は何処で食べるかと考えていると教室にやってきた幼馴染の姿。
「よ、飯食いに行こうぜ。今日は何処で食う?天気もいいし屋上でもいいよな」
『そうだな。なら今日は屋上で食べるか。…ほら、新一の』
「お、いつもサンキュ!!Aの弁当マジで美味いからすげえ助かるぜ」
『一つ作るのも二つ作るのも大差ないからよ。んじゃ、さっさと行くぞ。食べる時間なくなっちまう』
鞄の中から取り出した二つの弁当。今現在海外に行ってしまっている新一の両親から食事の面で気が向いた時にでも面倒を見てあげてほしいと頼まれていて、料理自体は嫌いではないので了承の意を告げるとめちゃくちゃ感謝されたっけ。…有希子さんのハグは窒息死するかと思ったが…。
とまあ…そんなこともあって学校がある時はこうして昼食の弁当を新一にも作ってきてるというわけだ。
「やっぱ屋上にして正解だったな。あっちの日陰になってるとこで食おうぜ!」
屋上の扉を開けると通り抜ける程よい風に目を細め、俺達以外にも数人既に食事をしている生徒を視界に入れつつ新一の後に続いて丁度日陰になっている場所へと腰を下ろす。
『今日は和風をチョイスしてみたんだが…』
「お前の作った料理でマズかった事ねーだろ?…お、美味そうッ!じゃ、いただきます!!」
もちろん味見は欠かさずしているつもりなのだが、それでも自分だけが食べるのではないのだからいつもドキドキものなんだぞ、と言いたい言葉を呑み込み箸を伸ばす新一の様子をじっと見つめる。
『……どう、だ?』
「……ん!!美味いッ!!この味付け、まさに俺好みだ!」
『…ふっ、口に合ったみたいで良かったぜ』
美味しそうに弁当を食べ進めていく新一に安堵と嬉しい気持ちになりながら自分も同じように箸を持って食べ始め、今日も良い出来だと自画自賛を心の中で呟く。
「…そういやこの間また告白されてたよな」
『??ああ、それがどうかしたのか?』
「…いや…告白されても一度だってOKしたことねーだろ?…だからよ…その、好きな奴でもいんのかなって…」
『その台詞そっくりそのままお前にも返す。新一だってOKしたことねーじゃん』
「…俺は……っ、俺はおま『分かってるって、新一は蘭一筋だもんな!』…いや、だから…」
俺のその言葉に盛大に溜息を吐く新一…何でだ??
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ゆうみん - かずはちゃんと服部君出会い、仲良しなったね、服部君は彼を見て可愛いいってたなあ、惚れたかな、続き見たいです。ドキドキワクワクしているよん😊 (12月3日 14時) (レス) @page29 id: 0a46edb41a (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - ゆうみんさん» コメありがとうございます!なかなか更新が出来ずですみません↓↓今週は時間が作れそうなので、新一とのラブコメを楽しみにしててください(^^)応援ありがとうございますね!! (2019年7月17日 9時) (レス) id: 68187ce01e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - 新一と彼はラブラブだね、好きなんだ、プールで勝負まだまだ決着だし、次回は楽しみにしてます (2019年7月16日 8時) (レス) id: 80f9ca5a77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠 | 作成日時:2019年6月17日 16時