誤解と謝罪と自己紹介 ページ29
「平次！ちゃうねん！この人、うちが絡まれとったの助けてくれただけや！」
「………は？」
今にも飛び掛かってきそうな勢いの色黒の男に制止の声をかける女の子にとりあえずホッと息を吐く。
…なんつーか、人の話を聞かない奴多いよな…
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『…うまッ！』
あの後誤解も解けて「すまんかった！」とキッチリ謝罪も頂き、何かお詫びをしたいと言われ最初は断ったのだが、どうしてもとグイグイこられたもんだからここはお言葉に甘えるかと美味いタコ焼きの店を教えてほしいと言ったのが数分前。
ふわふわの生地にマッチしたソース、ダシ、塩味と三種類のタコ焼きが目の前に並んでおり、どれも食欲をそそる良い匂いに早速ソースが塗られたタコ焼きを軽く冷まして口に入れると、口いっぱいに広がる旨味に目を軽く見開いて素直な感想がこぼれる。
「せやろ？ここのタコ焼きダシがきいとるし、オリジナルのソースもコクがあってな！時間帯によったら行列も出来るほどの人気の店なんやで！」
「…なんで平次が得意げやの」
「アホ、大阪の旨いもんを褒めてもらえたら嬉しいに決まっとるやろ！」
「誰がアホやねん！」
テーブルを挟んだ向かい側に座る二人のやり取りを見ているとつい思い出してしまうのは俺の幼馴染と可愛い妹のこと。
蘭と新一も似たようなやり取りしてるし…もしかしてこの二人…
『…恋人？』
「「恋人ちゃうわ！！」」
『(息ぴったりなところもそっくり)』
「コイツとはただの幼馴染や」
「せや！幼馴染以上でも以下でもあらへん！」
『幼馴染なのか(…本当、蘭と新一みたいだ)』
まさかの幼馴染発言に先程浮かんだ二人と目の前の二人が重なってみえて無意識に表情が緩んでしまう。
「…っ……(めっちゃかわええ…って、なに考えとんねん！相手は男やぞ！)そ、そういや名前聞いとらんかったよな！俺は服部平次、高校二年や！」
「うちは遠山和葉、同じく高校二年！」
『お、マジで？年齢近いだろうなとは思ってたけど…俺も高校二年、毛利A。よろしくな』
ブーブー
「っと、ごめん！電話かかってきてもうたから一旦外出るな！」
聞こえてきた振動の音に気づきスマホ片手に店の外へ出て行った彼女を見送り、俺は再びタコ焼きへと箸を伸ばす。
『んー、美味いッ』
「(めっちゃ美味そうに食いよるな…)…なぁ、Aって呼んでもええ？」
終わり
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ゆうみん - かずはちゃんと服部君出会い、仲良しなったね、服部君は彼を見て可愛いいってたなあ、惚れたかな、続き見たいです。ドキドキワクワクしているよん😊 (12月3日 14時) (
レス) @page29 id: 0a46edb41a (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - ゆうみんさん» コメありがとうございます！なかなか更新が出来ずですみません↓↓今週は時間が作れそうなので、新一とのラブコメを楽しみにしててください(^^)応援ありがとうございますね！！ (2019年7月17日 9時) (レス) id: 68187ce01e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - 新一と彼はラブラブだね、好きなんだ、プールで勝負まだまだ決着だし、次回は楽しみにしてます (2019年7月16日 8時) (レス) id: 80f9ca5a77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 | 作成日時：2019年6月17日 16時
