ずっと好きだよ［R.N］

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「メイクか…私もちょっとしてみようかな？」





今までの人生は、オシャレとは無縁で。





「へぇー。ちょっとは刺激を与えられた？なら大成功だわ」


「刺激ってなに？」


「恋したい！ってなるような刺激」


「恋！？」






声が裏返った私を、早苗が残念なものを見る目で見てくる。





「私が誰かと恋とか、想像出来ないよ」







そう言った私に早苗が残念そうに溜息を漏らす。





「永瀬ってば春休み、何やってたのよ！…Aは鈍感だからちゃんと言わなきゃ伝わらないよって助言してあげたのに…告白してないな！」





早苗の小さな独り言に、首を傾げる。





「え？廉がなに？助言って？」


「ううん、こっちの話ー」






早苗は怪訝な顔をする私ににっこり笑った後、振り向いて、教室の後ろのグループの中で話している廉を、指差しながら言った。





「ほら、永瀬ってばもう新しい友達作ってるよ」





視線をそちらに向けると、廉は数人のクラスメイトの輪の中に溶け込んで、笑っている。


あのルックスに加えて明るい行動派の性格だから、廉は中学の時から男女問わず友達が多かった。

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