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14話◆ ページ18

「......」

「...?どうした?」

「......誰にするのか忘れた!」

「はぁ!?馬鹿でしょ...まあ夢に行ったときには思い出してればいいか...終わった後、教えて」

「おっけー、それじゃ、もう帰るー」

「わかった、また明日?」

「だね、また明日ー」



俺は別れを告げた後、後ろに振り返って家まで進んだ。俺とスイは帰り道が違う。
一緒に帰れたら皆で帰れるのになぁ...
俺だけ帰り道が真逆だからいつも寂しい。


「...っ」

両目の視界がぼやけた。

直後、左の目から涙が一粒零れ、どんどん涙が零れてきて走って家に帰った。


家には誰もいなかった。
通学鞄をリビングに置き去り、二階の自分のベッドへと身を投げた。

涙は止まっていた。


涙が溢れてきた理由は自覚している。

今回のターゲットは俺の好きな人を奪って見せつけるように振る舞ってきた一つ上の先輩だ。

多分、あのままスイにターゲットのことを話していたら数年前の事を思い出して俺はその場で泣き崩れていたことだろう。

そう思い、嘘を吐いた。

咄嗟にはぐらかしたのでもしかしたらバレているのかもしれない。

だけど構わない。
逃げてしまえば後はどうでもよかった。

寝る時間まであと五時間。
何をして暇を潰そうか。



そうだ、この間に殺し方でも考えておこう。

流石に五時間は使わないけど。

俺はじっくり嬲り殺すより、サクッと殺す派だ。

だけど今回はそんな事に構っている暇はない。どうでもいい。アイツを殺せればいい。

...決めた。

その後(・・・)の事も。

...鋸、持っていったら怒られるよな...

手軽に持てる銃も欲しいんだけど...流石に一般中学生が銃なんて持てる筈ない。

どうしよう...流石にライフルだけの遠隔攻撃じゃ足りない。

もっと。


もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと

近くで殺したいんだ。

なんで...なんで夢の中では残る傷は夢が醒めた世界では反映されないんだ。

反映したらいいのに。

いや、そんなことがあったらこの世は大パニックに陥ってしまうだろう。

それにこの考えを持つ人は俺以外にも居る筈なんだ。

俺も我慢して......せめて...ただ夢の中という世界(舞台)でだけはターゲットを殺すことに専念しよう。

瞼が重い。
だけど今眠ってしまうと寝れなくなってしまう。


よし、寝よう。
下手にストレスが溜まるよりかは幾分かマシだろう。

15話★:いってらっしゃい→←13話★:私も戦いたかったな



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鮭植物 - 色々あって、15話加筆しました。 (2018年2月5日 19時) (レス) id: c73bb7fdfd (このIDを非表示/違反報告)
涙戯@そこひれ(プロフ) - あけましておめでとうございます、日に日に増えていき楽しくなってきました、今年の黒獏もよろしくお願いいたします (2018年1月1日 18時) (レス) id: 4411fb7380 (このIDを非表示/違反報告)
鮭植物 - 皆様、明けましておめでとうございます。作者陣の都合もあり、更新は昨年に引き続き亀のようにゆっくりになるとは思いますが、今年も黒獏を宜しくお願い致します。 (2018年1月1日 14時) (レス) id: 069861b6b5 (このIDを非表示/違反報告)
沫斗@noir(プロフ) - コメント欄かなしい、、、、 (2017年10月26日 20時) (レス) id: 4411fb7380 (このIDを非表示/違反報告)
Alyssum - MFさん» ドンマイ (2017年8月7日 15時) (レス) id: bc44d2c5f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そこひれ@そこの引き出しレタス x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2017年5月28日 18時

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