大好き過ぎて。

第２１話 ページ21

貴「でも、中丸くんに迷惑も掛かっちゃうし。」

雄「あ、そこは気にしないで。元々この案俺が出したんだ。」

貴「え？そうなの？」

湯「始めは俺も中丸にまで迷惑掛けるのはとは思ったんだがトータルで考えるとな。」

雄「迷惑とか全く思ってないですから(笑)それに、色々考えてみてこれがベストだと思ったからさ。」


中丸くん、そこまで心配してくれてたんだ。
本当優しいよなぁ。


貴「んー。じゃあそうしようかなぁ、折角だし。」

雄「あー、良かった！湯川さん良かったですね！」

湯「だな。これでAが受けてくれなかったらどうしようかと思ってたからな。」

貴「何かごめんね？お兄ちゃんも、中丸くんも。」

雄「そこは本当気にしないで大丈夫だから。」

湯「中丸、すまんがよろしくな。」

雄「良いですって(笑)俺にも妹いるんで湯川さんの気持ちすげぇ分かりますから(笑)」


そんなこんなで私は中丸くんと同じマンションに住む事になった。
急に決まった話しでもあったからそれからはもうバタバタで。
事情を話したら今住んでる所の大家さんもそれならばと1ヶ月前じゃないにも関わらず退去を承諾してくれた。
本当周りに恵まれてるよなぁ。としみじみ思った。

そして今日がその引っ越しの日。
急いで荷造りをし何とかこの日に間に合った。


引「荷物は以上です。ここにサインお願いします。」

貴「あ、はい。ご苦労様でした。」

引「ありがとうございました。」

貴「よし、片付けないと。と、その前に挨拶行かないと！」


私は軽く身なりを整えて上の階へ行った。


雄「あ、Aちゃん！引っ越し終わった？」

貴「まだ片付けてないけど、とりあえず運び終わったとこ。」

雄「そかそか。」

貴「本当中丸くんありがとうね。」

雄「んな、いいよ。」

貴「ううん。本当助かったから。」

雄「遠慮なく何かあったら言ってきてね？」

貴「うん。」

雄「絶対だよ？」

貴「うん。」

雄「あ、うちより少し狭いって聞いたんだけど。」

貴「んー、多分少し狭いかも。でも前の所より広いから(笑)」

雄「そっか(笑)」

貴「これからよろしくお願いします。」

雄「こちらこそ。」


優しく微笑む中丸くん。
あまりにも優しい表情だったから思わずキュンとしてしまった。
さすがアイドル！微笑む顔までカッコイイんだもん。
うん。本当…ヤバイから。
この前泊まった時見た夢を思い出した。
おでこに柔らかく触れたあの感触を。

こうして私の新しい生活がスタートした。

第２２話→←第２０話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す