第四十九話 対談1 ページ3
フィッツジェラルド「会えてとても嬉しいよ
プレジデント・フクナ・・・
フクダ・・・」
福沢「福沢」
フィッツジェラルド「それだ
ところで、ヘリを道路に止めさせたがまずかったかね?
何しろヘリポートのない会社を訪ねるのが始めてでね」
…この人は嫌いだ。怖い。そう思っていると兄さんが頭をなでてくれた。
福沢「外国の方が遠路はるばるご足労でしたな
して、用件は」
客人に紅茶が出された。
フィッツジェラルド「ほう、珍しいデザインだ
陶磁器は詳しいつもりだったがーーー。
どこのブランドかな?
ロイヤル・フラン?
あるいはエル・ゼルダか」
ナオミ「隣の下村陶器店です」
フィッツジェラルド「フィッツジェラルドだ。北米本国で『組合』という寄合を束ねている
そのほかーー」
福沢「フィッツジェラルド殿
貴君は懸賞金でマフィアを唆し
我らを襲撃させたとの報が有るが
誠か」
フィッツジェラルド「あぁ!あれは過ちだったよ
まさかこの国の非合法組織があれほど役立たずとは!」
次の瞬間、私は殺気を出していた。ポートマフィアの時にも出したことがないような。
澪華「私の家族を役立たず?冗談とご発言は程々に、でないと貴方の首、そして組合を解体します。」
社長「月宮。」
澪華「…すみません。取り乱しました。続きを。」
フィッツジェラルド「…謝罪に良い商談を持ってきた
悪くない会社だ建物の階層が低いのが難だが
街並みは美しい
この会社を買いたい」
フィッツジェラルド「勘違いするな。この社屋にも社員にも一部を除いて興味はない
有るのは二つ」
福沢「まさか」
フィッツ「そうだ、
『異能開業許可証』、それから白き司書 Ms.ツキヤ…ツキノ………嗚呼、ツキミヤをよこせ」
ぁ、なぜかわかった。この人…私の兄弟(前作の番外編参照※まだ任務は行っていません)に似てるんだ
社長「断る。命は金で購えぬ。
そしてそれと同様に許可証と替え得る物など存在せぬあれは社の魂だ。
特務課の期待、許可発行に尽力して頂いた
夏目先生の思いが込められて居る
頭に札束の詰まった成金が易々と触れて良い代物では無い」
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作者名:月宮澪華 | 作成日時:2024年3月2日 18時