特別捜査班はバイオリンを愛す (ページ2)

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２　骨折の嘘吐きページ2

「あ、Aちゃん」
今日、この音楽館で新南 Aちゃんという人との待ち合わせをしていた
けど、今日は不機嫌みたい
　「うで、だいじょうぶなの？」
うでか…
ほんとはもう治ってるけど…まだこの骨折のウソは続かなきゃいけないんだ
ごめんね、
　「あぁ…うん、まだいたいよ」
きっとまだ気にしてるんだろうな…事故の事
自分がふがいない、助けられなかったって。
その自分に怒りをぶつけていまも僕を見るたび、険しい顔になる
もう、気にしなくていいのに
　「ほんとにうごかないのか、その腕」
全治一年は過ぎてる、疑うのもむりないよ
　「うごくにはうごくけど…なかなかいう事聞いてくれないよ」
　「…そう、はやく治るといいね」
…そうやっていつも優しく言葉をかけてくれるけど、顔の表情は正反対だよ。
君の心が丸見え…
　「それじゃぁ…あたし、仕事いかなきゃいけないから。ばいばい」
　「うん、またね」
彼女の仕事は警部。どこまで偉くなったかは知らないけど、結構この地域では有名だ
僕も、きみと一緒にいたら警部になれたかなあ…

　「それじゃぁ…あたし、仕事いかなきゃいけないから。ばいばい」
　「うん、またね」
そう別れを告げた。午後から特別捜査班の仕事ができた。
まったく、休みだってのに…少しは休ませてよね。
でもまあきてくれてよかったけど
あの事故…あたしが目の前にいながらも、事故は起こってしまったんだ
…っと話はここまで、続きはないです
ちなみにだけど特別捜査班の仕事はあまりまわってこない
なぜなら脱落者の集まるクソ集団だから
ま、その一員に私も入ってるんだけどね。
おかげで有名極まりない((笑

　「ちーっす、こんにちわ」
　「なんで挨拶を二回するんだ。」
と、突っ込みを入れる吉竹聡朗(よしたけそうろう)さん。
私の一つ年上、吉竹先ぱいと呼んでます
　「こんにちはーっす。」
のりよく挨拶をくれたのは同僚のかっくんこと墨鹿滑空(すみしたかっくう)
いつもうるさいやつ、だけど集中すると静かになる。すごいお方((笑
　「あり？ほこっちは？」
　「また寝坊だろ？あいつやっとやすみだーとか言ってすぐ寝ちまったから」
　「あぁ、そっか。」
哀澤鋒路(あいざわほこみち)通称ほこっち
かっくん同様、同僚である。とってもかわいい子です。あたしとは大違い((笑
　「こんにちは、新南さん」
　「うげ、林山…((汗」
こいつは林山裂科(はやしやまれっか)同僚で超の付くほどのナルシスト。