〜拝啓 私の愛する霞のあなたへ〜

作 ページ7

無一郎君、あなたは上限の伍と戦って勝ったんだね。


本当にあなたはすごいよ。

だってあなたのおかげで刀鍛冶の里が救われたんだよ？

それも十二鬼月の上限。


そして、あなたに痣が出たんだってね。

あなたはもっと強くなってどんどん私を置いて行っちゃうんだね。

でも、私はあなたに痣が出たことに少し不安な気持ちもある。

痣が出たら25歳までしか生きられない。

ということは、あなたはあと10年ちょっとしか生きられないってこと。

あなたにはもっともっと生きて欲しかったな。


痣のこと、素直に喜べなくて、ごめんね。




私は、あなたに残りの命の分、鬼狩りをがんばってほしい反面、今までお兄さんのことなど、辛い思いをしてきたので、残りの余生は、鬼となんて無縁の幸せな生活を送ってほしいとも思ってしまっています。

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